仏教と神道  ひろさちや

案外、仏様と神様の違いについて説明せよ、と言われても、きちんとした説明ができない

仏教 現世を越えた普遍的な価値を教える宗教
神道 現世を中心とした利益をもたらす宗教

という定義になるそうです

神道は民族宗教であり、土地や自然と切り離すことができない
ヒンドゥー教も神道と性格が似ているのだが、密教の中で仏教と融合している。同じような考え方をすれば、神道も密教と融合して本地垂迹の神になっている

「我」が痕跡を残していれば「神」
「我」が「空」に変質していれば「仏、菩薩」

という理解もできる

2004-07-10 


輪廻する歴史  宮崎なぎさ

人が輪廻するというなら、社会も、国家も輪廻して不思議ではない
そんな発想からすれば、歴史も輪廻する

地名や、地形、建造物の形、などから推定することができるらしい
ただこれは、そうじゃない、という証拠を集めようと思えば、いくらでも可能だろう。しかし、歴史上の似たような条件から、似たような展開が生まれる可能性は高い

カルマの継続性、結論先行の原則などは、賛成しますね

2004-07-07 


戦争論1.2.3  小林よしのり

是非、お読みになることをお勧めします

思想が心が、作り変えられてしまうことが、ある、ということ
個人的には、歴史認識に対して、事実の羅列ではない、「物語」の重要性に気が付いた

戦争には避けられない必然性がある
軍事力を攻撃的に使うことを考えている勢力があるかぎり、戦争はなくならない。戦争に到る過程を理解し、理性的な対応をしなければ、蟻地獄のように破滅に引きずり込まれる

過去の日本の起こした戦争を、美化もしなければ、誹謗もしない。事実を積み重ねて見れば、そこに、真実がある

外交の延長上にある戦争を、起こしにくくする工夫が必要だろう

日本の近代史に対する物語が必要だと思う
思想と言ってもよい
伝統、礼節、道徳、といろいろな言葉が並ぶが、少なくともアメリカの掲げる「自由」ではない

仏教では、「自由」を大自在天が代表するが、この大自在天は大魔王である
この大魔王はなかなか手ごわく、調伏できるのは不動明王だけである
不動明王の信仰は日本独自に発展してきた。日本密教独自の信仰形態が形づくられている
「自由」以上の価値はあるのである
それは「大空三昧」であるという。深い智慧で一切の煩悩を焼尽する、我執の無い、慈悲の活動である。

「正義の戦争」などと幼稚なことを言っているアメリカに、無反省に、いつまでも付いていく事はできない
智慧を復活させる必要がある

自己の利益を実現するにはどうするか、という発想から、敵が生まれる。利益を実現するための邪魔はさせないために、敵を滅ぼし、世界を征服する必要が出てきてしまう。自己と自己がぶつかれば戦争になる

智慧によって、鏡に全ての利害を映し出すように透明に世界を観察し、共存共栄の道を探すことが必要になる
それが、日本の取るべき唯一の進路だろう

2004-07-07 


唯脳論  養老孟司

脳の機能としての知覚
脳に対応する機能が無ければ、知覚も無い、かも

精神活動が物質に還元されるという立場だが、私は、違うと思っている
脳は、精神の受信機のような物で、脳そのものが精神を作り出しているのではない、という考え方

したがって、唯脳論という方向性は、採用しない
瞑想が脳の機能を拡張する、という考え方をしている

2004-07-07  

  


 

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