2005-10-10

恐れ入りました3

僕の寺では毎月28日にお不動さんの護摩を焚く

熱心な信者さんは、いっしょになって護摩を拝む

とある護摩の日
いつも熱心な婆さん、輝くばかりの笑顔をしてる
なにか話かけたそうだったけど、護摩のあとでということで、いつものように護摩を焚いた

終わってから、なにかいいことでもあったのか尋ねたら、高齢出産の娘の初産を心配して拝んでいたそうだ。それが、今朝、女の子が無事生まれたという。28日のお不動さんの日なので、霊験あらたかでうれしい、という

「へー、偶然にしても、よかったですねー」

それが、また28日に女の子が生まれた
他の人も入れて、知ってるだけで28日に生まれたのが3回ある

安産成就のお不動さん、てことにしました
江戸時代、盛んに安産成就を祈ったらしい(昔は出産は女の戦と言って、死ぬ人が多かったのです)
天台の護摩は星供もはいっているから、日にちに出るらしい

それが、あの喜んでた婆さん、ぷっつりこなくなった

「お体でもわるくしたんですかー」
「うんにゃ。おたくのお不動さん、女しか生まれんので、つまらん」


恐れ入りました


♪僕は霊験あると思うんだがなー♪

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