2007-01-08

大事なもの

知性というような意味じゃなくて、敵性国家の秘密情報という意味でのインテリジェンスのことなんですけど
日本は、核武装もしてないし、なるべく軍事大国にならないで平和国家としてこれからもやってかなければならないし、経済大国としての地位を維持しなければならないし、安全で繁栄した国家として生き残らなければならないし、なのに、周辺国が非友好的である時があるし、するので、高度なインテリジェンスが必要です
というのが、僕の立場

自国の外交や防衛の政策決定に必要な情報は、自分で集めるしかありません
情報が無くていい、なんて言う人は、外国から金を貰ったスパイだろ

とっつきやすい本です

孫子によれば用間篇に、五種類の間者が分類してあります

因間 敵地の民を自国の間者に使用する
内間 敵国の官吏を自国の間者に使用する
反間 敵国の間者を自国の間者に使用する
死間 敵国に虚偽の情報を持ち込み、敵国を罠にはめる手引きをし、最終的に敵国に殺される
生間 敵国に潜入して諜報活動を行い、それを自国に報告する

今風には、ヒューミントってやつだね

情報活動は
  • オシント(オープンソース・インテリジェンス)公開情報
  • シギント(シグナルズ・インテリジェンス)通信傍受、盗聴
  • イミント(イマジェリィ・インテリジェンス)画像情報、偵察衛星画像の分析など
  • マシント(メジャーメント&シグナチュアーズ・インテリジェンス)測定情報、大気のガス、放射能の分析など
  • ヒューミント(ヒューマン・インテリジェンス)人的情報に分類される
ヒューミントは
#リクルート つまり因間、内間、反間
#亡命者の受け入れ
#浸透 死間、生間も含まれるだろうけれど、潜入調査など、きわどい危険な情報活動
#脱走者
#捕虜
#外国情報機関との情報交換、に分類される



積極的なオペレーション、つまり、情報操作、謀略もインテリジェンスに含まれていると考えるらしいけど、まあ、政策決定の材料としてのインテリジェンス位があたりさわりのない部分ではあって、日本がどこまでするかですね

言っときますが、謀略など、日本の周辺国は、日常、当たり前のように仕掛けてきてますよ、大新聞使ったりしてね
国際常識に従わざるを得ない、というのが流れでしょうね


007のおかげで、スパイもある程度かっこいいイメージを与えられているけど、実際は泥臭くダーティーだろうとは思いますよ
ただ、情報戦は武器を使った戦争よりもずっとましな事だけは確かです

国家が、国民の安全と繁栄に責任を持つ、という限りにおいて、インテリジェンスは必要不可欠です


僕は、30年もしてアメリカの重しが甘く見られてきたら、偶発的にせよ意図的にせよ、ハイテク兵器によるゲリラ戦、テロ活動、に日本も巻き込まれていくと考えてますから、インテリジェンスは、極めて重要と思ってます
そのころは、日本もあっさり核武装してるかもな


黒漆塗葵紋蔓葵蒔絵刀掛 江戸時代 長保寺蔵



それで、僕が関心をもってるのが、戦って死ぬ、敵を殺す、謀略を駆使する、など、戦闘にまつわる数々の悪徳が、まあ、精神衛生上よくないんですが、Quantum Sense的にはどんなもんになるのかなってことですね

国旗掲揚、国歌斉唱がどーたらこーたら、靖国がどーたらこーたら、・・・
僕は、武家の菩提寺にいて思うけど、死ぬか生きるかって、そんな、イメージワークというか観念的なもんじゃないですよ

(国旗に敬礼したり、靖国に参拝したりしたくらいのことじゃ、軍国主義者にゃなれないよ、馬鹿じゃねーの
そういう短絡思考のほうが危険だわ)

死ぬか生きるかってことで言うと、自分と、自分の大事な人達が暮らしている場所を守るってのは、誰にとっても当然で、命懸けの問題です
「大事なもの」を守るために、危険を顧みない、ってのが、つまり、死ぬ覚悟でもあるってことだと思いますね

「大事なもの」って素朴な感覚を、「特定の権力者の意図」にすりかえる装置として、国旗とか国歌を利用する奴はいるかもしれないんだけど
そこが、武士は違うんだよ
「大事なもの」をハッキリと自覚してる、それが、武士です

精神的に大人になれってことだろうね
洗脳されてる武将、なんて情けない話は聞いたことないですよ


「大事なもの」をハッキリ自覚して、命を懸ける、それが、普通の国になった日本人の生き方かなー
神様もわかってくれると思うよ

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