2007-01-17

積極的オペレーション

「南京事件」70年、米でドキュメンタリー映画初公開(2007年1月16日23時4分 読売新聞)
 【ロサンゼルス=古沢由紀子】旧日本軍による1937年12月の南京事件をテーマにした米国のドキュメンタリー映画「南京」が完成し、ユタ州で18日開幕するサンダンス映画祭で初公開される。
 今年70年を迎える南京事件は、国際的な関心を呼ぶことが予想され、中国や米国で関連映画の計画が相次いでいる。「南京」はその先陣を切る作品として注目されている。
 プロデューサーを務めた米インターネット接続大手AOLのテッド・レオンシス副会長が2年前、中国系米国人作家アイリス・チャン氏の自殺に関する新聞記事を読み、関心をもったのが制作のきっかけという。事件を告発したチャン氏の著作「レイプ・オブ・ナンキン」は、日本では「事実誤認が多い」と指摘され論議を呼んだ。



AOLの親会社はTime Warner、傘下にTIME、CNN、Warner Brosを擁する総合情報企業

当然、中国はこの映画を国際的宣伝工作ととらえて徹底的に利用するでしょう

映画の内容が正確か誇張か、などというまっとうな議論にもっていかれないよう、扇情的な発言を繰り返すと思われます

AOLは2001年に中国で合弁会社 FM365.comを設立していたが2004年に撤退しています

アメリカにとって、中国は最大のライバルとなる懸念はあるにせよ、最も有望な市場であることは確かですから、失う心配のない日本市場の反応を考慮せずに中国市場の歓心を買うことに専念すると思われます
広島と長崎で原爆で数十万の民間人を殺害しても、仲良くしてくれている、やさしい国ですからね


映画のネタになった「レイプ・オブ・ナンキン」の作者アイリス・チャン氏は2004年36歳で自殺しています
アイリス・チャン氏は、多分話題作り狙いでしょうが、在米日本大使館にこの本に書かれていることが事実かどうかについて公開討論を申し込みましたが、日本大使館側は欠席しました
これを、つまり、インテリジェンスが無い状態とよびます


南京大虐殺論争
 中立的に書けばこんな風になります
『南京大虐殺はウソだ!』インデックスページ 否定説のページ
「レイプ オブ ナンキン」の改竄写真一挙公開 どんなことが書かれているかわかります

むしろ、あまりに扇情的な内容のことをアイリス・チャン氏が出版したために、戦争の真実究明が混乱しているということでしょうが、そんなことは関係ないのが国際的インテリジェンスです


日本と中国は歴史認識について共同研究することに合意していますが、いまのところ、前途不明

僕が言いたいのは、事実がどうであれ、国際社会は情報を自国の都合に会わせて利用することを、強力に執念深く推進しているということ

防衛省が発足しましたので、なにか対日工作を仕掛けてくるとは考えていましたが、とりあえず第一弾ということで、かなり、積極的に力をいれてキャンペーンを続けるでしょう

前回、「これから一番重要なのは、インテリジェンスです」と書きましたが、分かって頂けると思います

事実に基づいて考える、などという、日本人からみればまっとうな立場は、周辺国にはあてはまりません
自国民に対する国家的情報管理、宣伝工作を全体主義国家は当然のこととして行っているのをお忘れなく

南京事件が実際どうだったかは、どっちにしろ、もう70年前のことですから、今の日本人にこじつけるのは感情的に過ぎると思いますよ
東京裁判において日本軍司令官、松井石根大将が虐殺命令を行ったとされ、絞首刑となっていますので、それこそ決着した事件なんです

つまり、事実関係を無視して、しつこく蒸し返すのは、悪意をもった謀略だということですね



日本は
「国際的な信用と尊敬をうけること」を最重要の戦略目標にして
客観的事実の究明が、相互の信頼形成に必要なことを理解させるべきでしょう
お互いに、都合の悪いことが出てくるかもしれませんが、事実の前には平等です
事実の究明を妨害するなら、排除する必要がありますね

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