2007-02-21

ロシア兵の銃剣

怖い話は、書くつもりはなかったんです

やはり、供養して、成仏してもらうのが仕事なわけで、怖がらせてどうすんだ、ってことなんですけど

でも、ちょっと、世の中、ホントの話に対する免疫もできてきたかもしれないと感じますので、あたりさわりの無い範囲で少しずつ書いていこうと思います




日露戦争(明治37,38年)があったとき、戦利品の分配というのがありました

ロシア帝国と戦争して、ぶんどった戦利品をですね、うちとこのような田舎にも分配されたのです

それが、ある家にあるのですが、モシナガンというライフルだと思います
鉄砲ですね、長い銃剣のついた




それを、文化財の調査だったと思うけど、見せてもらったことがあるのです
持たせてもらいました

いまでも、カチャカチャ動きます
パチンと撃鉄も落ちます

銃剣の長さが40cmくらいあって、長いです



その日の夜に夢を見ました



広い雪原を、ロシア兵だと思われる背嚢を背負った、疲れた感じの兵隊達が、こちらに背を向けて、ザッザッザッザと行軍しています

あたりは薄暗く、吹雪のように雪が横殴りに吹き付けています

見ているこちらからは、手の届くほどの距離で、銃をかついで背中を向けてむこうに向かって歩いています

それが、一人の兵隊がいきなり、こちらを振り向いたのです

「えっ」と思いました

顔の印象はあまり無いのですが、ひげ面であることはわかりました

ドカッ

手にしていた銃の銃剣で、いきなり、僕の胸を突きました

冷たい鉄の棒が、胸を貫いた感触がありました

僕は、驚いている間もなく、そのまま、後に仰向けになって棒のように倒れました


さ、さ、れた・・・



目を開いたら、布団に寝ていました

胸をさわりましたよ

痛みはありませんでした

しかし、鉄の棒が刺し貫いた感触が残っていました


冥福を祈りましたが

たぶん、あのロシア兵達は、吹雪の中、行軍を続けていると思います

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