2007-01-31

拝み屋7 創意工夫・共感・理想

読売新聞 1月31日 こころのページ
東京大大学院教授 島薗進先生の講演より引用

人々は競争社会にもまれて孤独感を深め、幸福の糧をスビリチュアりティに求め始めているが、気掛かりな面もあるという。
 若者の多くが「死んでも生き返ることができると思っているというアンケート結果もある。スピリチュアリティに危うさを感じる」という意見に、島薗氏は「賛成だ」とうなずいた。

スピリチュアリティは寛容か排他的かという質問には、「排他的な宗教とは違い、寛容で押し付けないのがいいという声もあるが、周りに無関心で距離をとっている可能性もある。それは排他性だ」と指摘。

近代科学の行き詰まりで宗教的なものに回帰したのは全世界的な動きだが、先進国がスピリチュアリティに向かったのに対し、途上国では原理主義が勢いを増した。
 かつて近代化策を進める争いだっだが、西欧中心主義が壊れ、諸文明は新たな共同意識をつくらねばならなくなった。そこに宗教が深くかかわっている



死んでも生き返ることができると思っている

輪廻転生という考え方、あるいは、来世がある、という信仰
これが、現在の「生命」の価値の軽視、生きる苦しみからの安易な逃避としての自殺と関係しているという指摘

反論もあろうとは思いますが、勘違いする人はいくらもいるわけで、たしか仏典でも、お釈迦様が極楽のことを説いたら沢山の坊さんが自殺した、なんてことも書いてありますから、無視することもできないですよ

僕もいろんな霊に出会いましたが、どうも、死んだらホントはどうなるのかってのは、やはりよく分かりませんね

それが、だからね、死んだらそれなりの来世があって、この世と語り合ったりして、というのは三途の川の向こうの話であって、向こうには向こうの都合があるんだろうけど、だからといって、こっち側になんの値打ちもないってことでもないでしょう

だから、僕は、あっちに行っても、こっちにいても、今自分に出来ることをするだけのことなんだから、粛々と覚悟を決めて、目の前の事を、死んでても生きてても同じ価値観でする、ってところに落ち着くんじゃないかと考えてます

つまり、慈悲ですけど


排他的な宗教とほ違い、寛容で押し付けないのがいいという声もあるが、周りに無関心で距離をとっている可能性もある。

これが、やっかいなところでね

コスモロジーとしての宗教は、つまり、価値観の囲い込みをするんですよ、あれはダメ、これをしろ、とね
でもって、個人の感覚・感性を大事にするってことになると、自分の心の中に閉じこもって似たような感情の者とだけ仲間になる傾向がある

つまり、コスモロジーは排他的、感覚も排他的になるってことで、出口無しになるんです

宗教も、スピリチュアルも「共同体意識の構築」との接点が脆いんですよ


諸文明は新たな共同意識をつくらねばならなくなった。そこに宗教が深くかかわっている

まあ、我々からすれば、原理主義などごめんだけれど、模索中と言っておこうってことですね

ただ、島薗進先生も指摘してるけど「共同意識」ですね、僕は「地球規模の共同体意識」と言ってますが、これが必要だと
今日的にはそこまでは、わかってるわけです

で、どないしますの?


徳川治宝筆 牡丹孔雀図 一幅 絹本著色
縦133.2 横56.3 江戸後期

長保寺に伝来し徳川治宝自筆と伝えられる資料である。細密で濃艶な彩色によ
り、岩の周りの孔雀と牡丹の花を描く。



僕は、答えがありますよ

忘己利他、です
「慈愛の心」「慈愛の感触」です

簡単なことなんですけどね

で、ついでだから、僕なりの答えを書いときますが


自由--->創意工夫 Make the originality

と言い換える
つまり、勝手気ままじゃなくて、問題解決を自由な発想でするという意味に限定して、価値があることとする


愛--->慈悲--->共感 Think of the partner

まあ、性愛ではないし、慈愛ともいうけど、ここは慈悲で間に合いますから
英語なら True Love ですけどね
もっとわかりやすく言えば、相手の立場になって考える共感でしょうね


欲望--->志--->理想 Believe the dream

こころざし、ですよ、これは大事ってことで、睡眠欲・食欲・性欲は制御する、二段構えで考える
富と名誉を、志を持って追求すべし、だね
まあ、理想がこなれた言い方だし、目標じゃありきたりですから
理想もいろいろだけど、「夢を信じる」って意味ですね


死--->幕間 The life intermission

どうも、迫力ないけど
今の芝居と次の芝居の幕間
一芝居終わらせないと、次の芝居は始まらない
登場人物が一通り台詞を言わないと次に行けない
時間をかける必要がある
来るべき時を待つってことでどうでしょう


創意工夫・共感・理想、ですね、普遍的な価値観として

Make the originality
Think of the partner
Believe the dream


サマワの自衛隊は義理・人情・浪花節だったそうですけど、こんなもんでしょう



そこそこ力のある拝み屋さんにお願いします

金の持ち逃げなんか狙わないで、一度の人生、綺麗な花を咲かせてみませんか

ラベル:

2007-01-30

拝み屋6

霊能力を追求してると陥りやすい罠について

えーっと、能力ってことですね

よく言われる事ですけど、霊格と霊能力は違います
人格と能力が違うのと同じことです

感覚とか感性を大事にしてると、脳の古い部分にアクセスするようになります
動物的というか、よく言えば普遍的な部分、悪く言えば原始的部分

野生動物に人間から見れば不思議な感覚があるのに似て、人間の脳の深層に不思議な感覚を司る部分があるのかもしれないと考えています

なんだかんだ言っても、どんな能力でもあるにこしたことはありませんが、つまり「霊能力」は原始的な感覚なのかもしれないということ

これが顕在化して、脳の表面的な意識でコントロールされたのが「霊感」と総称されているのではないかと思います

でもって、「霊能力」だけを追求しているってことになると、原始的部分だけとのアクセスが肥大化して、つまり、人間性が動物的になります
極端に言えば

僕は、拝み屋さんがよく「キツネ」「ヘビ」を拝むのは、そのへんのことがあるんじゃないかと思ってます
「キツネ」「ヘビ」はまっとうな神様の使いなんですけど、どうも、伝統的に、神様に頼むってアプローチでなく直に眷属である彼らとコンタクトするようになるんですね
で、自分も欲まみれ、眷属さんも欲まみれになっていくってパターン
業界では「仕事は速いが後は野となれ山となれだよ」とか言います

「キツネ」が大脳辺縁系、「ヘビ」が脳幹系かな

まあ、決定的に、「智慧」が欠如してる
つまり、動物的

日経BP社より引用 こちら
人間の脳の内部には今でも恐竜時代と同じ部分が隠されている
爬虫類時代の脳幹の上に旧哺乳類時代の大脳辺縁系が,その上に人間特有の大脳新皮質が増築する形で巨大化してきた




これは、現代のスピリチュアリズム全般に言えることですけど、その対象とする、いわゆるマーケットがですね、「願望成就」「現世利益」なのですよ

ヒーリング、パワーストーン、前世療法、占いetc

手っ取り早く追えば、欲望を満たすための、従来の常識を越えたスパーツールとして期待されてるわけです

あるいは、従来の方法で解決できない問題の、解決への「抜け道」ですね
それで、スピリチュアリズムは、現実逃避の傾向もあるんです

だから悪いってことでもないんですけど、そこに、社会性というか共同体意識がですね欠如してくると、また、どうしても、欠如しやすい宿命をもってるんですけど、どうもうまくない

自分さえよければ後はどうでもいい、自分だけ救われたい、自分の願望だけ満たしたい、などなど

カウンターカルチャーとか自己中くらいならいいけど、反社会的、カルトとだんだん行ってしまう可能性も秘めているってことです

「願望成就」「現世利益」ってチャンネルからだけ、物事に取り組むと、どうしてもそこに行ってしまう、陥りやすい罠、なんです

特に、市場経済とか商業主義が社会の主流になってきている現代で、スピリチュアリズムがもてはやされるってのは、まあ、欲望に奉仕する道具であることが限界になって、やっぱり宗教とは違うってことだね

ラベル:

2007-01-28

拝み屋5

拝み屋さんに社会性が欠如していることが多いという話題

これは、神秘体験の性質そのものに由来する問題です

「宗教クライシス」上田紀行著

表層意識は外界の事物の認識を基本機能とし、言語的で「頭」で理解するやりかたである。深層意識は外界に存在する事物とは対応しておらず、五感を使い切った「身体的」イメージの産出である。

表層意識は「差異化」の原理で構造化された「名詞的」な言語の世界であるが、深層意識では対象に近づき五感で感じ取り一体化するため他との比較もできず客観的認識は不可能である。
深層意識での認識は圧倒的リアリティーを持っているが、反省的思考は停止する。


つまり、拝み屋さんは理性的判断より深い階層の意識、感性とか感覚の部分で生きているから、共同体への帰属などという反省的な考えが起きないということ

よく言えば「天然」、悪く言えば「自己中」

だから、拝み屋さんが金銭的な問題を起こすのは、責められない一面があって、もともと金銭感覚に社会性が欠如している傾向があるわけです

も一つ言えば、拝み屋さんは自分と他人との垣根が低い

これは、心が繋がる感覚があって成り立つ商売ですから、どうしてもそうなるんですけど、物と金にルーズになりがちになる

ですから、拝み屋さんが、カウンターカルチャーといいますか、伝統文化から外れたところで活動したがるのも、社会性の欠如からきてるってこと

それでいて、拝み屋さんが徒党を組むのは、実は、背後の霊団が共通してるからです
同じような傾向の神秘体験をします

この霊団てのがくせ者で、エゴが強いから憑依などするんであって、子分を作ろうとする執念が強い

だから、拝み屋さんのグループの特徴は、親分子分の関係が厳格です
ま、ヤクザと一緒だね


でも、これは、霊感のある拝み屋さんの場合よ

たんなる詐欺師も多いからね

いずれにしても、拝み屋さんには社会性の欠如という宿命があるわけで、拝み屋さんの活動が世界平和につながるのを期待しないほがいいかもね

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2007-01-27

拝み屋4

「拝み屋」の定義といったようなものはあるのでしょうか

つまり、「拝む」料金をもらって拝むから、拝み屋なのですが
そのうち、専ら拝むことだけを専業にしている人を「拝み屋」と呼ぶことにします

目に見える現世利益、奇跡的な治病、人事上のトラブルの奇跡的解決、など「貧・病・争」にかかわる奇跡的効果あるいは神秘現象を期待されて報酬を貰います
今風には、個人的な願い事を専ら取り扱います
社会的な活動はしません

霊能力で拝む--->科学的方法を越えた効果がある--->そのことによって報酬を貰う

効果があるのなら、別段問題無いわけですが
問題が起きる構造的な必然性があります

それは、「拝み屋」がいい人か悪い人か、簡単に判断出来ないということです

いい人にあたれば、たぶん、人生バラ色です
悪い人に当たれば、嘘、詐欺、脅迫、洗脳などによってお金を巻き上げられる被害に遭います

評判などで判断する、ということになるわけですが、他の人にはよくても、自分だけひどい目に遭わないという保証はありません

小口の相談者に対してはそこそこ熱心でも、相談者やその身内がお金を持っていそうだとわかると騙しにかかる、というパターンも多いです

わかりやすい見分け方は

脅す 支配する

これはダメだ、ということですね

法外な金額を求めるものもダメですけど、いくら以上というのは難しいね
やはり、普通のサラリーマンの月収以上はおかしいんじゃないですか

本人が信じてるならいいだろうという考え方もあるんですけど、悪事を避ける智慧を共有するくらいいいんじゃない

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拝み屋3

■心に生まれた隙
昭和56年、S夫との9年間の結婚生活にピリオドを打ったY子。長男と長女の2人の子供を引き取り育てることとなった。

2人の子供と両親を養うため、芸能界に復帰したY子。しかし舞い込んでくる仕事といえば、キャバレーのどさ回り。そのとき偶然耳にした自分への悪口。それを聞いたY子は周囲の人すべてが自分の悪口を言っているという妄想にかられるようになる。気の進まないつらい仕事に、精神的に疲弊したY子は、酒に溺れていく。 (ネガティブな時にネガティブなものを呼び込む。誰かにすがりたいという気持ちが、悪意のある者に利用されます)

■謎の『拝み屋』との出会い
離婚から7年後。Y子のマネージャーが、神様が降りてくるという神田という不思議な女性の存在を聞かされる。彼女はなんとY子の体調を気遣う発言をしていたというのだ。
(つまり、このままではあと3ヶ月で死ぬ、などと予言に見せかけた根拠のない脅迫)
実際、当時のY子は異様な疲れ方をしており、Y子の体調を言い当てた彼女に会ってみることにした。

実はその女性、彼女は悩みのある人に、霊視や祈祷を施すことで、その悩みを解決する『拝み屋』と呼ばれる職業の人間だった。(細々とやってたのが、思わぬ大物のカモが飛びこんだってとこでしょう)

■マインドコントロール
昭和63年Y子は、その神田という女性と初めて顔を合わせる。するとその女性は、当時Y子が抱えていた悩みや心の状態を驚くほど的確に言い当てたのだ。(こんなことならテレビでもやってるよね)彼女の不思議な力に次第に引き込まれていくY子。(拝み屋さんは霊感はあるのです。だからと言って、いい人とは限らないのです)

そんなある日、拝み屋はY子に、ある衝撃的な予言をする。それは、愛娘の目が見えなくなるというものだった。(拝み屋さんの特徴は、とにかく脅しあげることです。低級霊が働いて霊障を起こすこともよくやる手です)事実、長女の視力は落ちていたのだ。この予言を期にY子は、神田に完全に傾倒し、マインドコントロールされていくことになる。(衝撃を受け、驚いた時に深層意識にコンタクトします。心が無防備になるからです。「恐怖心」と「拝み屋の指令」をリンクさせます。怖い-->私の言うことを聞けば救ってやる、という単純なものですが、恐怖心の強さが、依存の強さになっていきます。この程度のことは考えてやる程のこともなく一種天才的な人もいるね。詐欺の天才に似てるかな)

このときY子は、厄払いと称して拝み屋に初めて金銭を要求される。払った額は5000円。しかしこれが、この後Y子が支払っていくことになる莫大な金銭の出発点だった。(これをポータルの形成と言います。信頼関係を作ります。指示を実行しないのは悪いことだという思いこみを作ります。偶然効果があれば、拝み屋のおかげ、効果がなければお前の信心が足りない、と、単純な暗示を繰り返します)

その後も、拝み屋はY子に対して次々と悪い予言を行った。(こうなったら、徹底的に脅します)その都度、Y子は厄払いをお願いし、それに対し金銭を支払っていく。その額は次第に1万、10万、20万と引き上げられていった。神田に出会って1年。Y子が彼女につぎ込んだ額は、1千万近くに上っていた。 (案外拝み屋さん自身、大まじめに救ってあげたいと思っていたりします。だましてる者も盲信してる場合が多いです。だましてるという感覚がないってのも多いです。)

■奇妙な修行の始まり
拝み屋のもとに通いだした頃、Y子は『安達』という別の女性とその家族を紹介された。彼女は、拝み屋神田のいわば信者であった。そしてY子は、やがてその安達という女性にも翻弄されていくようになる。(拝み屋はたいてい複数で行動します。根は小心です)

拝み屋たちが参加してとり行われる"お参り"という儀式。その儀式を行うと安達やマネージャーたちの手は、何かの力を得たかのようにガクガクと動き始めた。(級霊の憑依ですね。心霊現象があったとしたえも、だからそれが正義の印だということではないです。こういうことを繰り返して精神異常になる場合も多いです。テンカンの発作がよく似てますね)それを見たY子は、なんと彼らのことをうらやましく思い、自分にそんな力がないのをもどかしく思っていたという。(こうなると説得して非を認めさせるのは難しくなります)

そしてこの頃から、拝み屋たちはY子を仲間に引き入れるようY子に声をかけ、またY子もそれに答えるようになった。Y子は、拝み屋たちのために多額の資金を出資。拝み屋たちとの共同生活を始めた。(つまりカルトですね)

連日行われる奇妙な修行。2時間正座をさせられたり、あるときは、外食をするために全員がお揃いの白いトレーナーを着て街に繰り出すこともあったという。(信者が大まじめなので、修行のまねごとをして求心力を作ります。すぐに拝み屋さん自身が挫折します。信者のまじめさが鬱陶しくなるのです)

修行生活を始めてしばらくしたある日、突如拝み屋神田の身に異変が起こった。神の声が聞こえなくなったというのだ。そしてそのまま彼女はこつ然と姿を消した。(詐欺罪で服役とか刑務所行きとかですね、そんなことがあっても、しばらく修行に行くとか言ったりしますよ。これは単純な持ち逃げですね。男か女を作ってトンズラがよくあるパターン。)

■第二の拝み屋の出現
神田が姿を消し、突然終わりを迎えた拝み屋たちとの修行生活。しかしある時、今度は信者であった安達が拝み屋のように神の声が聞こえると言い出したのだ。(だから、拝み屋は、憑依してる霊に操られているんです。この場合は霊がまだ飽きずに憑依を繰り返したわけですね)拝み屋神田の失踪で心のよりどころをなくしていたY子は、安達の言葉を信じ込んでしまった。

そして安達はY子に対し、『博打によって金を使い、その金についた悪い厄を払う』という衝撃の予言を行った。(金を使うことで悪因縁を落とす、てのは、とある新興宗教で言い古した言葉。予言でもなんでもないよ。拝み屋さんは、よく他の騙しの手口のマネもやりますな。)安達の予言によって、マカオへカジノ旅行に出かけることになったY子。最初は、500万円もの金を持っていき、そしてそのすべてを失った。安達がいうには、お神さんがそのお金を捨てさせたという。Y子は、その言葉を信じ、安達のマカオへの博打旅行の費用を支払い続けた。その額は1千万、2千万とエスカレートの一途をたどった。(まあ、本人が博打にのめりこんでスッたのを全て拝み屋のせいにするのも酷でしょうな)

そして平成2年。Y子の貯金はついに底をつき、それでもお金を捻出するために、自宅を売却。生命保険も解約し、金になるものは全て質屋に入れた。それでもお金は足りず、ヤミ金融を始め、様々なところから借金も重ねたと言う。拝み屋と出会って5年。Y子の借金は1億円を超えていた…。

■長女への裏切り
拝み屋との生活で完全に自分を見失っていたY子。1億円以上の莫大な借金を抱えていたこの頃、愛娘が芸能界にデビューした。Y子はこの時、とんでもない行動に出る。
それは、愛娘のデビュー契約金、1年分の給料。さらに事務所から1千万円もの借金をし、これらのお金を全て生活費、自らの借金の返済、そして安達の博打の費用として使ってしまったのだった。(今回の件では、拝み屋さんがお金にしか興味がなかったのが幸いでしたね。)

■ヘアヌード写真集出版
娘のお金にまで手をつけてしまったY子。それでも借金は返済できなかった。そして、彼女は借金返済のため、そして拝み屋との生活のため、覚悟を決めヘアヌード写真集まで出版した。しかし、こうして稼いだ2千万円というお金もまた全て拝み屋の博打のために消えていったのだった。(Y子にかなりの生活力があったので事件が大きく見えますが、同じパターンの事はいくらでもあるわけですよ)

■最後の仕打ち
平成5年、Y子は安達のお膳立てにより、南青山にダイエット教室をオープンさせる。この仕事に全力で取り組もうとしていたY子。しかしそんな彼女をあざ笑うかのように、安達が突如姿をくらました。ヘアヌード写真集による収入、ダイエット教室の入会金など、Y子の手元にあった全てのお金を持ち去ったのだ。(もう金をとれないと踏んだんでしょうね)

独り置き去りにされたY子。しかしこのことが、13年間に及ぶマインドコントロールを解く貴重な時間をY子にもたらした。

そして一ヶ月後、安達から新たにお金を融通してくれるよう催促の電話がかかってきた。それをY子は、強い怒りとともに断ったのだ。(こう言うと、正気になったように聞こえますが、つまり、お金が無かったんでしょう。)それ以来、安達から連絡が来ることはなくなった。

こうして拝み屋との関係を断ち切ったかに思われたY子。しかし、まだ彼女の兄がY子のマネージャーとしてY子のもとに残り"ヒモ"のように彼女のもとにつきまとい続けた。(ストックホルム症候群てことですね。加害者であることがわかっていても、親近感を持つというのは。自分をだました奴にもいいところがある、と勝手に思いこんで、自分の失敗を合理化して、自分を傷つけないよう守ります。)

■長女の家出
ちょうどその頃、これまで拝み屋に傾倒し、家族をないがしろにしてきたそのツケが一気に回ってくる事態がY子を襲う。
最愛の二人の子供が家を出て行ったのだ。平成7年の寒い冬の日、18歳になった長女は家を出て行った。そして続けざまに息子も静かに姿を消した。(そりゃ自活できるようになれば、こんなところ出ていきますよね)

子供がいなくなり、Y子はただひたすら働いてお金を返すだけの機械的な生活を送っていた。ただひたすら歌を歌い続けることが彼女の生きる支えであった。(ここらへんが、Y子さんの強さで、生活力はあるのです。歌に救われ支えられたのかな。マジでいい話です。)

全てを失いどん底にいたY子に、光明が訪れる。それは、平成12年8月、現在の夫、Tさんとの出会いであった。彼の存在が、Y子を勇気づけ、Y子のもとに居座っていた安達の兄も、Y子の前から姿を消した。それは、13年にも渡って、4億円もの大金を食いつぶされた彼女が、その元凶である拝み屋から解放された瞬間だった。(ちなみに長女の目はとっくに治ってます。霊障であったと思われます。呪いには刑事罰はないからね。)

そして翌年、Y子は芸能生活30周年のパーティーで彼との結婚を発表。そこには、Y子の結婚を心から喜ぶ息子と長女の姿もあった。(ホントの美談かどうかはわからんね)

拝み屋によって、借金を抱え、家を失い、家庭崩壊、最愛の子供たちの家出など地獄の限りを見たY子。しかし今、最愛の夫を得て、新たな人生を歩んでいる。(金額が大きいからドラマチックですが、こんな話、どこにでも有るんじゃないですか)

とあるサイトからの引用に青字で注釈しました。実話らしいね

ラベル:

2007-01-25

拝み屋2

だいぶBlogの内容が脱線してきたので、ここらで本筋にもどします
て、本筋など特にないですが、いちおう密教系のBlogだと思いますので(^^;)


Livin’ On A Prayer #2 2006-12-02
スピの分類
 愛媛大学の中村雅彦教授のBlog
ソフト・スピ・・・いわゆるニューエイジ、精神世界、新霊性運動の担い手。スピナビの視聴者層。ポップ・スピともいう。日本人の10%。

ハード・スピ・・・いわゆる修行系。行者。伝統霊性に飽きたらず、体育会系ノリで霊性を追求する一群の人々。霊的マッチョ。

ヘビ・スピ・・・いわゆる超ぶっ飛び系。霊感&霊媒体質、超能力系の人間も入る。狐、ヘビなど憑き物使い、憑き物筋、チャネラー。ブラックもホワイトも一括してヘビスピと呼ぶ。

デス・スピ・・・ヘビ・スピのサブタイプ。呪詛専門のブラック系どスピ人。デビルマン。魔性の塊。わたしの「呪いの研究」で取り上げたどスピ人。

エンジェル・スピ・・・ヘビ・スピのサブタイプ。ヒーリング系、ホワイト系どスピ人。物心相関はもちろんできる。光輝に満ちており、宇宙の外側の外側の外側の無限まで意識が拡張している。一面的に光っているだけじゃなく、突っ込み始めると実は怖いぞ。人間的な善悪を超越したスピ。このタイプの人は、「きれい事」は言わないよ。


実はGoogleで「拝み屋」を検索すると、中村先生がトップで次が僕のページになります(^^;)

なんか、やめてくれって感じですけど(^^;;;;)




先日、母親とテレビに出てる霊能者をどう思うって話になり、僕なりの感じてることを言ったのですが

つまり

背後霊、守護霊からの教示、運命、吉凶などを、「霊能者」は知っている
で、「相談者」は知らない
「霊能者」は言葉で説明する
こまかなエピソードなどが一致する
それで「相談者」は「霊能者」を信じる

という構造

答えを知ることの出来るのは「霊能者」だけ
なぜ知ることが出来るのかといえば、「霊能力」があるから
具体的な根拠を示すことは無い
「霊能者」の答えを「相談者」は素直に信じるべきである

という仕掛け

「霊能者」は必ずいい人に決まってる
「相談者」は無知文盲でかまわない
言われたことをやればいい

つまり
命令と服従の関係
身も蓋もなく言えば、そういうこと


でまあ、僕は、ほんとに霊能力があっても、「指示-->実行」という関係を作ろうとする人は好きじゃないです
愚民政策だな、こりゃ

判断材料を与える、気付かせる、のが慈悲ってもんだと考えてます

細かなことも一々指示する霊能者には、背後に支配欲の強い心霊がついてることが多い
その背後の心霊に、霊能者自身が支配され繰られてるんだよ


そんなことより、普通に、愛とか善意について語ればいいんじゃないのかい

ラベル:

2007-01-22

世界遺産をよろしく

日本のODA(政府開発援助)はコロンボプランへの参加から始まったわけですが、そもそもこのコロンボプランは、イギリスが自国の植民地だったインドなどへの賠償を拒否して、援助ならしようということで始めたものです。国家賠償は欧米では、しないのが常識らしいですね
賠償は敗戦国が戦勝国に対してするものですが、ナチスが勃興した理由は、第一次大戦の賠償金が大きすぎたのに反発したのが理由の一つらしいです。
国際協力も、いきさつは簡単じゃないということ

さて
世界遺産条約を日本が批准したのは1992年ですが、ユネスコの世界遺産そのものは1972年からあります

実は、世界遺産は、登録された文化財を守る義務はその国にあって、ユネスコが金を出すわけではありません
むしろ逆で、ユネスコに世界遺産分担金を支払わなければなりません
世界遺産に登録されるには条件があり、その国で文化財として保護されていることが必要で、保護は自国がします
つまり、ユネスコは、世界遺産という名前をくれるだけで、口を出して金は出ません
そして分担金としてお金を取ります

ユネスコの本部はフランスにあります
1980年代にはマネージメントに対する不満などからイギリス、アメリカなどの大国が相次いで脱退するくらい不透明な団体です
僕も、いろんな噂を聞いてます(現地に若い美人秘書を置くのはフランス式なんだから文句ないだろ、とか)
(国連と戦争がらみの駆け引きでイギリスは1998年、はアメリカ2003年に復帰)

文化財保護法が整備されていて補助金制度のある日本では、そもそもお金をくれない世界遺産に登録する必要はありません
ユネスコから分担金を請求され、文化的背景と国籍の違う人から理解不能のいらぬ口出しをされるだけです
外国人の文化財の専門家(なぜ外国人のほうがよくわかっているか不明)のご一行様をお迎えする経費もこちらもち
それで、批准されていませんでした

で1992年に批准したのは、1990年に第一次湾岸戦争があって、そのときアメリカはフランスの支持を取り付けたかったのが難航しました
それで、日本にフランスにゴマスリするよう話があり、内閣から文部省にもリストを作るよう指令がありました

で、出てきた話が世界遺産条約の批准で、おおあわてで内容を整備しました
ユネスコご一行様の大名旅行の接待役はごくろうさんでした
莫大な使途不明のユネスコ事務局経費は、つまり戦争協力のゴマスリ金
奈良や京都では、これ以上規制の網はいらないと世界遺産指定から逃げた寺社多数
これは行政の現場にいた人なら誰でも知っている内幕話です

ま、実名書かないから、この程度の話は手加減して書いてるほうです

なんで、ユネスコに誉めてもらうとうれしいのか不明

世界遺産と言えば、観光客が増えるらしいが、外国に決めてもらわないと文化財の価値が分からないらしい

権威はフランスから貰うってのが、つまりブランド品でもやってること

第二次大戦の戦勝国がいまだに世界秩序を取り仕切っているのが現実

つまり、世界遺産はユネスコの小遣い稼ぎだってこと
ユネスコはいい金づるを見つけたもんだよ
世界遺産条約批准国は世界遺産の価値を高めることも約束してるから、これから益々、日本国は宣伝に務めるでしょう
皆様も、どうぞご協力下さい


湯の峰では、世界遺産になって「つぼ湯」の入浴料が260円から750円に値上がりしました
世界遺産効果は、観光客の増加で元を取るしか元の取りようがありません
一時的に観光客が増えたらしいけど、もう世界遺産効果がなくなったらしいですね

商業主義に利用されれば、それで世界遺産は浮かばれるんでしょうかねぇ


ちなみに
日本が1951年にユネスコに加盟する時、フィリピンが猛反対しました
それを、なだめたのが徳川頼貞さんです

こちら

頼貞さんは諸国漫遊と放蕩が専門だったんですが、ま、そんなことが必要な時もあるってことでしょうかね

えっ、うちが世界遺産に登録されるんならこの記事は削除しますよ(^^;)

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2007-01-21

共に働く

米国防総省は18日、ロイター通信に対し、イラクでの米軍の費用が今年は月額84億ドル(約1兆円)に達し、2003年の開戦時の月額44億ドルからほぼ倍増する見通しであることを明らかにした。(2007年1月19日20時29分 読売新聞

イラクの米兵が増派されて約16万人になるらしいですから、月額、一人あたり625万円になります
月額でっせ
ハイテク戦争などやってられませんわなぁ

ちょっと調べましたが、世界の約半数の国のGDPよりイラクでの一ヶ月の米軍の予算の方が多い
年間だと1008億ドルですから、3分の2以上の国のGDPが、イラクの米軍の予算より少なくなる計算です
ニュージーランドのGDPに迫ります

CIA The World Factbook
 世界のGDPの比較

経済的に、今風の戦争はどこの国にも出来ないことが証明されましたから、世界は、ゲリラ・テロと、ミサイル恫喝競争になるでしょうねぇ

やっぱ、このくらい性根をいれて軍隊がするのじゃない世界平和の構築のほうに金を使えば、それなりの効果はあるんじゃないかと、考えてしまいますわなぁ

世界平和構築をそんなに金をかけずに根本的に達成する方法を研究する価値は、多いにあるということでしょう

戦前の日本の方法は画期的だったという話ですけどね
いっしょに働いて、出来上がったものを買い取り、相手の成長を促進するという形だったらしい
これは、最近のライオンズクラブでも言うんですけど、共に仕事する、いっしょに取り組む、問題を共有する、こういう姿勢がないと結局ばらまきで終わり、金の切れ目が縁の切れ目になります

イラクのサマワに自衛隊が置いてきた医療設備は、ちゃんとメンテナンスできてるんでしょうかね
途上国は、案外ローテクの方が、後々よかったりするんで難しいんです

現場の実状をとことん知り尽くす必要があります
手間暇かけた援助は実ります

ただこれ、ゆすりたかり国家に対抗することにはならないのよね
狼藉者に対する制裁には軍事力が必要になります
まあ、暴力事件を起こすより、勤勉に働いたほうが得ってことに気付かせる必要があります

忍耐が必要だけど、なでもかんでも戦争というよりは、ずっとましですね


非友好国の出先機関の政党のような話になりますが、違うのは、僕は相応の軍事力は必要だし行使することもあるって立場です
そのうえで、もっと金のかからない方法があるかもしれないので研究すべし、ということです

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2007-01-20

湯の峰温泉


天台宗の新年会で、湯の峰温泉に行きました
うちから、2時間ちょっとで以外と近かった

湯の峰温泉は、お湯がとにかく濃い
日本有数の古い温泉で、おそらく和歌山では一番古いのではないでしょうか
熊野参詣と同じ歴史があります

古くは、熊野三山に参拝する前に、必ず、入浴して俗世の垢を落とす湯垢離(ゆごり)をしました
小栗判官の物語など、数々の霊験があります

温泉民宿やまね
ここは、お風呂の縁が湯の花(溶けきれなかった硫黄分)で真っ白になるくらい硫黄が濃い
肌がスベスベになります

地元の東光寺さんお薦めです
料理が手作りで美味しい
特に、温泉の湯で焚いたご飯、湯豆腐など、なかなか他にないものです



東光寺の本尊は薬師如来
温泉が川に流れ出ているところの湯の花がだんだん堆積して、岩のように積もり、仏さんの形になって、それが、ちょうどお湯が左胸から流れ出ているように見えるから、「湯の胸」薬師と名付けられ、湯の峰の地名の由来になりました

今は、その湯の花の仏像は、こちらのお堂にお奉りしてあります

最近は、現世利益といえば観音さんですけど、古くはお薬師さんのほうが多いです
やはり昔は、病気平癒祈願が多かったのでしょう
最近の観音さん信仰は、貨幣経済の発達が大きな理由じゃないですかね

うちは本尊さんがお釈迦さんですから、祈願はほとんどしません
檀家がないから葬式もしないし
やることないです(^^;)

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2007-01-18

戦略が先だよ

日本はいままでもずっと、ロシアと中国の核ミサイルの標的になっていたわけですけど、北朝鮮の核実験で、ますます核の脅威を実感するようになったせいでしょうか
国防に対する考え方は劇的に変わってきているのかもしれません

とにかく非武装中立なんてことを言っていた人がつい最近までいたんですからね

それが、日本核武装論の出現だものね
まあ、昔からあるけど

軍事的問題に関しては、どうしても感情的になりやすく、特に日本人は、戦後教育のせいらしいけど、軍事音痴ですから、知りもしないで反応するんだから、ほっといても感情的になりやすくなります
大げさに、大げさに、なるんだよね


核戦略なんか、国民の常識として、どんな考え方があるか知っておかないといかんなー
現代の戦争についても、基本的な常識を知るべきでしょう

これは、無知ですまされる問題じゃありません

とりあえず、5発も核ミサイルを食らえば、日本消滅だからね

知ることを避けて通っちゃだめよ



昨日、ひさしぶりに防衛協会の会合に出席したんですけど、防衛省になったからといって、特に雰囲気は変わってなかったなー
なんというか、マッタリしてます

もう、今の自衛官のみなさんは、いわゆる戦後生まれです
過去の日本の起こした戦争は、そりゃ職業だから、知識としては知っていても、経験してるわけじゃありません

でも
いまある、戦争は知っています

イラクで脂汗を流して任務を果たしましたし、まだ、飛行隊がイラクにいるし、インド洋とゴラン高原にも自衛隊がいます
戦闘行為が無いからと言って、戦争が無いわではありませんよ



1954年10月6日、日本はコロンボ計画(注)への加盟を閣議決定し、開発途上国に対する政府開発援助(ODA)を開始しました。
10月6日は「国際協力の日」


1950年(昭和25年)8月10日、警察予備隊、
1952年(昭和27年)10月15日、保安隊
1954年(昭和29年)7月1日、防衛庁 自衛隊
2007年(平成19年)1月9日、防衛省

同じ1954年に国際協力と自衛隊が始まったというのは
日本の安全と繁栄を守るためには、国際協力が必要
という宿命を暗示してますね
資源もなく周囲を海に囲まれているんですから、繁栄の為には貿易に依存するしかなく、世界が平和で安定している必要があります
食料の自給すらできませんし、石油などのエネルギーもありません

自衛隊が、イラク、インド洋、ゴラン高原にいる理由も、ごちゃごちゃ考えずに、ここのところを理解すればスッキリします

防衛省は英語でMinistry of Defenseになりますけれど、英語から日本語にすると国際的には国防省とか国防軍で、軍隊という意味にしかなりません

ですけれども

自衛隊は、やはり、他国とかなり違う成り立ちをしてるんだということではないですか

国際協力と防衛庁は、同じ年に生まれてるんです
日本の外交戦略、国際社会での意味は、ここに示されています

戦闘能力のみ評価しても、自衛隊の意味はわからない、ってことなんじゃないですか

平和を守り、繁栄に貢献する

そのためには、政府開発援助もし、自衛隊の海外派遣もある、ということじゃないですかね

僕の言い方で言えば、地球規模の共同体意識の構築、のために粛々と仕事をしていくってことです

憲法とか、自衛隊を派遣するときのお題目は、基本戦略の後で考えることですよ
しなきゃならない仕事はしなきゃならないんですからね

順序を言えば
先ず、基本戦略 地球規模の共同体意識の構築
各論、 インテリジェンス、国防、国際協力をどうするか
細部、 インテリジェンスの統括、防衛省、外務省ODAをどうするか
最後に、 最も効果的に実施するための憲法であり、関係法規でしょう

突いたり引いたり、先に憲法論義とかばかりやってるから、国ってもんがわけわからなくなるんですよ

最近のアメリカは勝手なことばかり言いますが、核の笠を借りてるんだからしょうがないですよ
だけど、世界を支配するとか、コントロールするとかじゃない、日本なりの世界観があるってことじゃないですか

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2007-01-17

積極的オペレーション

「南京事件」70年、米でドキュメンタリー映画初公開(2007年1月16日23時4分 読売新聞)
 【ロサンゼルス=古沢由紀子】旧日本軍による1937年12月の南京事件をテーマにした米国のドキュメンタリー映画「南京」が完成し、ユタ州で18日開幕するサンダンス映画祭で初公開される。
 今年70年を迎える南京事件は、国際的な関心を呼ぶことが予想され、中国や米国で関連映画の計画が相次いでいる。「南京」はその先陣を切る作品として注目されている。
 プロデューサーを務めた米インターネット接続大手AOLのテッド・レオンシス副会長が2年前、中国系米国人作家アイリス・チャン氏の自殺に関する新聞記事を読み、関心をもったのが制作のきっかけという。事件を告発したチャン氏の著作「レイプ・オブ・ナンキン」は、日本では「事実誤認が多い」と指摘され論議を呼んだ。



AOLの親会社はTime Warner、傘下にTIME、CNN、Warner Brosを擁する総合情報企業

当然、中国はこの映画を国際的宣伝工作ととらえて徹底的に利用するでしょう

映画の内容が正確か誇張か、などというまっとうな議論にもっていかれないよう、扇情的な発言を繰り返すと思われます

AOLは2001年に中国で合弁会社 FM365.comを設立していたが2004年に撤退しています

アメリカにとって、中国は最大のライバルとなる懸念はあるにせよ、最も有望な市場であることは確かですから、失う心配のない日本市場の反応を考慮せずに中国市場の歓心を買うことに専念すると思われます
広島と長崎で原爆で数十万の民間人を殺害しても、仲良くしてくれている、やさしい国ですからね


映画のネタになった「レイプ・オブ・ナンキン」の作者アイリス・チャン氏は2004年36歳で自殺しています
アイリス・チャン氏は、多分話題作り狙いでしょうが、在米日本大使館にこの本に書かれていることが事実かどうかについて公開討論を申し込みましたが、日本大使館側は欠席しました
これを、つまり、インテリジェンスが無い状態とよびます


南京大虐殺論争
 中立的に書けばこんな風になります
『南京大虐殺はウソだ!』インデックスページ 否定説のページ
「レイプ オブ ナンキン」の改竄写真一挙公開 どんなことが書かれているかわかります

むしろ、あまりに扇情的な内容のことをアイリス・チャン氏が出版したために、戦争の真実究明が混乱しているということでしょうが、そんなことは関係ないのが国際的インテリジェンスです


日本と中国は歴史認識について共同研究することに合意していますが、いまのところ、前途不明

僕が言いたいのは、事実がどうであれ、国際社会は情報を自国の都合に会わせて利用することを、強力に執念深く推進しているということ

防衛省が発足しましたので、なにか対日工作を仕掛けてくるとは考えていましたが、とりあえず第一弾ということで、かなり、積極的に力をいれてキャンペーンを続けるでしょう

前回、「これから一番重要なのは、インテリジェンスです」と書きましたが、分かって頂けると思います

事実に基づいて考える、などという、日本人からみればまっとうな立場は、周辺国にはあてはまりません
自国民に対する国家的情報管理、宣伝工作を全体主義国家は当然のこととして行っているのをお忘れなく

南京事件が実際どうだったかは、どっちにしろ、もう70年前のことですから、今の日本人にこじつけるのは感情的に過ぎると思いますよ
東京裁判において日本軍司令官、松井石根大将が虐殺命令を行ったとされ、絞首刑となっていますので、それこそ決着した事件なんです

つまり、事実関係を無視して、しつこく蒸し返すのは、悪意をもった謀略だということですね



日本は
「国際的な信用と尊敬をうけること」を最重要の戦略目標にして
客観的事実の究明が、相互の信頼形成に必要なことを理解させるべきでしょう
お互いに、都合の悪いことが出てくるかもしれませんが、事実の前には平等です
事実の究明を妨害するなら、排除する必要がありますね

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2007-01-15

戦争学

このところ、戦争の話が多くなってますが、これ、ほかのBlogに独立させるかなーと思ったりしましたが、やめました

何というか、どのみち一つの人格のなかで出来上がってる考え方ですから、ゴチャゴチャのようにも見えますが、現実とはそんなもんだということでご容赦ください



この本ですけど、著者は元、防衛庁戦術研究所にいらした方です

地政学という概念で、アメリカ、ロシア、中国などの覇権争いをあるていど説明できるという立場から書かれた本です
すべてを理路整然と説明できる理論などあるわけないですが、戦争を理解するうえで、基本の基本となる常識ということで、是非、一読をお薦めします


イージス艦は、日本4隻(計画2)、スペイン4隻(計画1)、ノルウエー1隻(計画4)、韓国(計画3)でもってアメリカはなんと73隻保有です
スペインがジブラルタル海峡封鎖、ノルウエーが大西洋北端の封鎖、日本がウラジオストックと中国の封鎖を分担する配置になってるけど、なんでだろ
なんて疑問も、見当がつきます
てことは、韓国配備は中国向けってことで、アメリカの戦略も見えてくるってことです


USS Zumwalt (DDG-1000)


戦争とは「政治とは異なる手段をもってする政治の継続」と考えるのが、戦争学の基本らしいです
日本の場合、憲法でそういう考え方を放棄してるわけです
だからといって、戦争の本質が変わったわけでもないのですから、日本が自分勝手にそう言い張っているだけで、周辺国は、「政治の継続として戦争」があると考えて行動してるってことです

てことは、戦争を放棄してたら、すくなくとも国際政治は全うできない、ということになってきますけど
ポチと呼ばれようが、自虐史観と自嘲しようが、それで、日本に今の繁栄があるのですから、間違いだとも言えないです

自衛隊は、沈黙していても、隠然とした軍事的存在感があります

野球やサッカーにも、守りの野球、守りのサッカーがあるらしいですから、まあ、日本は戦後60年の伝統ってことで、守りの軍備でいいんじゃないでしょうか

専門的な議論には深く立ち入らないことにします
各論は、他のBlogでみてください

自分なりに情報に触れて、判断してみてください
遠回りのようですが、それが一番いいと考えています
一人前の武将のような、「大事なもの」は何か、分かっている日本人になってください

[J-RCOM] 戦争と平和の問題に徹底的にアプローチ
[Spike's Military Affair Review] 平和を望む人限定
[軍事評論家=佐藤守のブログ日記] 軍事を語らずして、日本を語るなかれ!!
[軍事情報] 日本でもっとも支持されている軍事・自衛隊系メールマガジン「軍事情報」のメインサイトです。

僕は、アメリカの軍事的優位がなるべく長く継続するように努力し、一応の安定があるうちに地球規模の共同体意識を構築するべき、という立場
そうしなければ、100年後の平和な世界は無い、とまあ、思ってます


日本はこれから、装備のハイテク化が重要ですね
特に、ミサイル防衛、同盟国に教えることができるくらい、のめり込むべきでしょう
航空戦力のハイテク化についてはアメリカだのみで間に合うなー
潜水艦も重要ですね
対潜水艦用の無人潜航挺の開発かー、原子力潜水艦をもたないなら、やるしかないでしょうね

つまり、ハイテク兵器による軍事バランスの構築、ですね
アメリカ凋落後も、これでしばらくは有効だと思います

で、それと平行して、ODAです
これは、すんなりありがたいと思ってもらえるわけじゃないです
貰っといてケチをつけたりします
だけど、存在感は示せます
僕はライオンズクラブで経験済みです

そして
これから一番重要なのは、インテリジェンスです

「世界が、安全で安定していることが、どこの国にとっても最大のメリットがある」、って超簡単なメッセージの発信です

大国の覇権主義が、いらぬ戦争を作り出す悪魔だよ

軍隊が警察的な役割をしてればいいような世界を目指すってことだなー

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2007-01-14

ハイテク兵器拡散

(2007年1月14日3時1分 読売新聞)
自衛隊PKO、武器の先制使用を検討…対象は非正規軍

 政府は13日、国連平和維持活動(PKO)協力法に基づき海外で活動する自衛隊員らの武器使用について、従来の憲法解釈を変更し、自らの身に危険がない場合でも、任務遂行への妨害を排除する場合は使用を容認する方向で検討に入った。
 自衛隊が停戦監視などの国連平和維持隊(PKF)本体業務に参加するのに必要と判断した。ただ、武器使用の対象は、犯罪集団など国の正規軍でないことが明確なケースに限定。国連施設を守ったり、逮捕者の逃亡を防いだりする時、相手から撃たれなくても先に武器を使うことを可能とする。政府は年内に解釈変更を表明し、PKO協力法など関連法の改正作業に入りたい考えだ。



つまり、普通に戦える軍隊にするってことですね
これからの戦闘はハイテク兵器になりますから、先制攻撃されたらあっという間に全滅します
武器の先制使用をしない軍隊があったら、いちころだもんね

ところで、自衛隊が発足したのが1954年、52年たって防衛省になりました
実は、僕は1954年生まれです
自衛隊と同じなんだよね
そろそろ僕も、防衛庁から防衛省にならなくちゃですけど(^^;)

もう僕らの世代は、過去の戦争は聞いた話であって、生活していて現実の脅威を感じるかどうかなんですよ

コロンボ・プランって知ってますか
開発途上国援助のための国際機関なんですけど、これに日本が加盟したのが、奇しくも1954年なんです
自衛隊と一緒です
これがODAになって外務省がやってるわけです

で、合理的に考えれば、ODAも防衛省とセットで戦略的に考えるべき時がきてるんじゃないですか

ODA
目的 我が国ODAの目的は、国際社会の平和と発展に貢献し、これを通じて我が国の安全と繁栄の確保に資することである。


国際社会の「平和と発展」が日本の「安全と繁栄」につながると
で、「安全」を保証するのが安全保障で防衛省の役割てとこか

僕は、撃たれたら撃ち返すだけの安全保障じゃなくて、繁栄の確保、つまり権益の保全も安全保障の範囲だと考えてます
軍事バランスがあって初めて、テーブルについて交渉もできるってもんでしょう
自分の畑は自分で守らないとね

案外、お互いがハイテク兵器で武装すれば、核兵器の相互確証破壊戦略みたいなもんで、双すくみでかえって安全かもしれん

ハイテク兵器も核兵器がたどった道のように、お互いがへとへとになるまで軍備拡張して、それが行き着いて軍縮か
現実的にはそんなとこかな
そのころには、核兵器を持ってる国が拒否権使って威張ってる国連も、ハイテク兵器の登場で、発言権が分散するようになるんじゃないの

日本の常任理事国入りも、ハイテク兵器の拡散が鍵とは、醒めた見方


パキスタン、ラホールの苦行釈迦像が地球を抱いてるイメージ、天台仏青連盟が作成した画像です


最近、中国驚異論が根強いんだけれど、僕、中国3回行ったかな
全然、違和感ないですよね
街角にいて、スッと溶け込んでしまう

まあ、反日が2億人位いても、親日も2億人位いるでしょうから、あんまりカッカしないことです

発展著しいらしいけど、これって、市場主義経済の導入効果なんですよ
共産主義がうまくいった成果じゃないよ
だから、中国は、共産主義者が衰滅して市場主義経済の自由主義者が多数派に、必ずなります

これはですね、今、中国とつき合ってる人は感じてると思うけど、共産主義でこれですから、中国が資本主義になったら、もっのすんごく商売きつくなるでしょうな
日本人など華僑に吹っ飛ばされるよ

どうなるか楽しみだね
共存共栄互恵互助に落ち着くとは思いますけど

北京オリンピックと上海万博が曲がり角ですね

日韓サッカーワールドカップ共催の時、北朝鮮が韓国軍に発砲事件を起こしたけど、中国の国運がかかったビックイベントを控えてる時に、隣のゆすりたかり国家に核武装宣言されちゃたまらんわな

絶妙のタイミングで、一番頭に来ることをよくするよ
まさか、ただですむとは思ってないとは思うが、妄想世界にはまってるのかもなー

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台宗法蔵

台宗法蔵のページを追加しました

こちら

天台宗で使うお経のほぼ全てが網羅されてます

膨大な量です

全国の天台宗の電子仏典員のボランティアが経典からスキャンしてそれを厳密に校正してテキストファイルにしました
僕もやってました
それを天台宗典編纂所がCDにして、シリーズで1,2とあって、今3を準備中です

データそのものは同じですが、CDでは検索しやすいように秀丸エディタで加工するマクロをセットでつけています
専門家はこちらが使いやすいと思います

つまり、このデータがあれば、コンピューターで縦横に検索して仏典で使われた言葉を突きとめることが簡単にできます
仏教学を学ぶ者にとっては画期的なものです

僕が大学生のころは、どこでどんな言葉を使ったか研究するだけで大学教授をやってるような人がいくらもいました
まあ、お経を全部細かく読まないとわからないわけで、大変なことは大変です
丹念に調べると、思想の流れが見えてきて、重要な研究です
それが、今ではコンピューターであっという間です




法華経       八巻

紙本墨書 縦25.7? 25.9 横813.5?1141.1
平安後期(12世紀) 〔巻五・八は明治18年(1885)〕

妙法蓮華経すなわち法華経は、数ある経典の中でも、釈迦如来の教えの精髄が説かれているとされ、今日まで幅広く信仰を集めてきた。
本品は、雁皮紙に銀泥で界線を引き、銀の切箔を天地と紙背にちらし、雲母を全面にほどこした装飾経である。光明皇后筆と伝えられるが、奈良写経をテキストにして平安時代後期に端正に書写された上代様の代表的作品である。文中の加筆訂正は、書写時とそう隔たらない時期のものと思われるが、文の区切りを示す朱点や部分的にみられる朱の仮名書きは、鎌倉時代にほどこされたものと思われる。各巻末には、願主として片岡橘兵衛尉信隆の名がみられるが、平安時代末期に伊予守・修理大夫などを歴任した藤原信隆(1126?1179、母は橘家光女)であるかどうかは疑問であり、むしろ室町時代の人物と考えられる。
長保寺には数多くの法華経が奉納されているが、本品はその中でも年代的に最古のものである。明治の宝物目録によると、明治5年に徳川茂承が長保寺に寄付したものであるが、八巻のうち巻五および巻八は、明治18年に新調・増補されている。




ちなみに、このような便利なデータは天台宗だけしか作っていません

天台宗は経宗とも言って、お経に書いてないことを言ってはならないという伝統があって、非常にお経の言葉にこだわるのです
だから、こんな手間のかかるものを作るエネルギーがあるんでしょう


僕など、とんでもないってことになりますな(^^;)

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2007-01-12

唯識論的汎神論

華厳哲学といえば、唯識になります

三界は唯心の所現、てやつですね

唯識では、神や仏も、心の一部ですから、汎神論になります

つまり、仏さんも八百万の神々も根っこが通じています

だから、神様同士が戦争していたら、愚かなことをしている、と「冷めた目」で見ることができます

これは、日本人的には、べつだん「冷めた目」で見てもなんてことはないですが、一神教的世界観で言えば、必ずどちらかが正義でどちらかが悪になります
正義であれば、殺してもかまわない、という考え方が根強くあります
悪者を退治して、チョン、終わりです

ですけど
華厳哲学では、因果応報と言うんですが、カルマですね

殺には殺の因縁あり、と言います

僕は、戦争などで是非もなく殺した相手とは、生まれ変わって和解するまで縁が続く、と考えてます
というか、そういう例をいくらも見ました

動物などを食べるのは、仏教はやめとけと言い続けてますが、まあ、普通に食べてます
これも、殺の因縁、があります

霊感の強い人は、多くの不成仏の霊に出会いますが、そのほとんどは、自分と前世の縁がある霊だと考えています
つまり、殺したか、食ったか、etc

僕は坊主になって感じますが、僕のような者でも、一気に100とか200とかの霊を成仏させることがあります
それは、仏が前世の罪を滅ぼす力をくれたからです

それを、法力だなどと言う輩がいますが、気違いざたですね

イスラムとかキリスト教も馬鹿じゃないですから、因果応報的な考え方があろうかと思いますが、どうも、僕は、よく知らないです
とんでもないカルマのつけを造っていると思いますよ
ただ、それを、やはり神の愛でチャラにしてもらっていると、僕はそう考えています



雲竜図 絹本墨画 徳川治宝筆
龍はあちこちにいるよ



ブッシュの支持者にキリスト教原理主義者が多いそうですけど、まあ、イスラム原理主義といい勝負だってことですかね

イスラエルなんかだと、聖書にある最終戦争を今戦っていると考える人が多いらしいけど、日本人は、こういう妄想を甘く見ない方がいいよ

妄想は、現実離れしていればいるほど、まともに説得して改めさせるのが難しいですから

イスラエルとアラブ社会の怨念はせいぜい60年ですけど、パキスタンとインドの怨念は数千年になるからね
先に核戦争があるのはこっちじゃないかと思ったりしますよ

どっちにしても、イスラム原理主義が世界平和を脅かしていることになりますかね
イスラムから言えば、自分たちの世界を浸食されているってことなんでしょうけど、解決方法が非平和的だわな
イランは大国なんだから、世界平和に責任のある態度をとるべきだね


地球は、ぼやぼやしてたら、僕らが住めないような星になりますから、先の遠い話ですけど、世界平和は必要です

それには、唯識論的汎神論を誰もが常識としてわかってる必要があるはずなんですど、どうなりますか

今の世界が正常だと思ってる人達が正気なら、僕が狂ってることになりますね

このブログにも読者の皆様がいらしゃいますので、ショボイですけど、蜘蛛の糸のような道筋を探し続けますよ

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2007-01-11

世界平和のインフラ

今、日本で使ってる戦闘機のF15が一機100億位で200機ほどある
イージス艦が1200億位で4隻
次期主力戦闘機に噂されているF22が200億位

ハイテク兵器ってお高いもんです

よくある簡単な話ですけど
これだけのお金の一部を平和のために使えばいいんじゃないかという話ですね

日本のODA(政府開発援助)予算が去年で8000億円、たいしたもんです
先進国の中では2番目らしいけど、まあまあ平均的な実績のようですね

防衛予算は去年が4兆8139億円、こんなもんかな
世界のなかでも多いほうらしいけど、国力に比べて妥当なとこなんでしょね


実は、僕はライオンズクラブでいろんな奉仕活動をさせてもらっていますけど、お金を使っていいことをするってのは案外難しいんです
費用対効果がどうも見えにくい

(ライオンズクラブは、全世界で44,700クラブ、会員数は約137万人。日本国内で約3,300クラブ、会員数約14万2000人。(2001年現在)今は不景気の影響で少し減ってます)

ライオンズクラブ国際協会の実績として(世界中のライオンズですね)視力回復の奉仕をしてますが、まあ、実感わかないね
数字で見る視力ファースト

最終更新日2006/09/08

視力ファーストは1990年にスタートして以来、大きな功績を上げてきました。

* 90カ国における818事業に対し、1億9,300万ドルを交付
* 710万人の白内障患者の視力回復
* 2,000万人が瀕する視力喪失の危機を予防
* 数億人に対する視力ケア・サービスの向上
* 8,500万例の河川失明症の処置を実施
* 213の眼科病院/クリニック/病棟を建設あるいは拡張
* 325の眼科センターの設備を改良
* 109施設に管理トレーニングを供給
* 30万5,000人の眼科医、眼科看護士、その他の眼科ケア・ワーカーや地元のヘルス・ワーカーの訓練
* WHOとのパートナーシップで、世界で初めてとなる小児失明との戦いに着手。30の小児眼科センターが設立される予定


今、僕は会員・会員維持委員という大阪・和歌山地区の地区役員で、おもに会員数の維持の仕事をしてますが、大きな所帯なんで、なにごとも簡単じゃありませんよ
ちょっと説明するにもライオンズ用語がたくさんあってわかりずらいと思いますよ
だいたい、僕の役職をうまく説明できないな、説明しようとするとかなり長くなる

各クラブの運営費と事業費の割合は、これは、部外秘らしいんでハッキリ言えませんが、かなり、運営費が大きいんです
一口で言うと、奉仕に使う金より、クラブを運営する金のほうが大きい

これがまた、なかなか運営費が圧縮できないんですな

つまり、奉仕の団体、というかけ声はいいんだけど、なかなか、奉仕にお金が回らない
それでも、長い間にどえらい実績がありますから、たいしたもんですけど、まあ、奉仕ってのは大変だってことです

それで、ライオンズクラブは世界規模の団体ですから、当然インターネットは使ってますけど、これが、僕のクラブでメールのできるのが事務局とあと1,2人てとこか(^^;)
つまり、インターネットが世界平和の基礎的インフラなんてのは、今のところ妄想だと思うよ




一神教のイスラムやキリスト教ではなくて、仏教が世界平和の土台になる概念を提供するという考え方があるけど、かーーーーなり、遠回りな道筋ではありますね

仏教の説く、調和を尊ぶ心が必要
でもって、調和を尊ぶ心になった人が、平和活動をする
すると、一神教的な、特定の神が造った世界秩序じゃなくて、だれにも平等な調和のある世界をつくれる

まあ、インターネットですら、今現在、社会で活躍してる人達が使いこなしてるわけじゃないし、使いこなすのがいったいいつになるかわからんし、仏教が注目されるなんてのは、よく言って、思考実験かな

ただし

インターネットと仏教は相性がいいんです
つまり華厳哲学ですけど

蜘蛛の糸のような、かすかな、世界平和への望みかな

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2007-01-10

あちら側

去年よく売れた本だということなので読んでみました
面白いですね

Google誉めすぎだけど、実はこのブログもGoogleで作ってます
設定で、自分のプロバイダーの中に、ブログのファイルを置くことができます
ですから、書いたことが全部自分のサイトに保存できます
日本語がちょっとうまくいかないところがありますが、他にない機能ですね

GoogleとWikipedia、ほんとによくお世話になってます
インターネットを自分でやってて、なんだかよくわからなかったけど、この本読んでやっと意味が見えてきました

ハードウェアに依存するのが「こちら側」、ネットワークの世界に構築されるのが「あちら側」

僕は、ビルゲイツの世代です
パソコンが出始めて、劇的に進化して、ウィンドウズが出て、インターネットが過激に進化してきたのを、全く驚きと感動で見守ってきました
手元にあるパソコンが、どえらい事をするのを、目を見張って驚いてきた世代でしょうね

パソコンとインターネットが当たり前の世代が、GoogleとWikipediaになるらしい
もう機械には関心がなくて、いかに使うかに関心が移ってしまっている
Yahooや楽天ですら旧世代らしい
物流とか、広告とか、今あるビジネスに依存してる


GoogleとWikipediaを越える、次の世代の仕掛は1991年生まれの人が発明するって、この本には書いてあるんですが、これには、ある感慨がありますね

実は、僕は地元の中学校でPTAと先生方を対象にインターネットの講習会を2年間やったことがあります
2時間を2回くらいの講義だったけど
これは、義務教育でインターネットを教えるようになったんだけど、やってる人がいないんで、僕に声がかかったんです

で、当時僕の長男が中学生でした
それが1989年生まれです
この世代が、義務教育でインターネットを初めてさわった世代です
この世代が、今年から大学を卒業して社会人になります

パソコンもネット代も、親のスネかじりでやっていたのが、自分の稼ぎでするようになります
ネットを通じた売買も、自分の稼ぎで、なんの抵抗もなくするようになります

インターネットの本当のブレイクは、まさにこれからですよ

古い話になりますが、60年安保とか、東大安田講堂の攻防とか、あれは、学校で社会科を教えるようになって、社会とか政治が共通の関心になって、学生運動が盛り上がったのが理由の一つだ、という考え方があります
教育に敏感に反応する優秀な国民だということにもなるんですが、これですね、学校の義務教育でインターネットをさわるってことが、これは、大変なことになるって感じですよ

その大変化は「あちら側」で起こります

十八羅漢図(左幅)絹本著色   室町前期(15世紀) 長保寺蔵 


この先の30年後

ハイテク兵器を使ったゲリラ戦、テロ活動が蔓延し、核テロさえ起こりかねない時代になります

30年もすれば、ヨーロッパ各国始め、ロシア、中国も無人・ステルス・精度100%のハイテク兵器を自前で造るようになります
アメリカの軍事的優位は崩壊して、ゲリラ、テロに自国で対応するしかありません
核拡散も静かに進行して、どこかの国が核テロを起こしても追跡できなくなっている可能性が高いです

愛・平和・慈悲・連帯感などどいった人道的な概念は、地球規模の破滅的な戦闘や謀略と対峙することになります

あなたに「大事なもの」を守るため、危険を顧みない覚悟はありますか

おそらく、地球規模の共同体意識をささえる一つの道具が、インターネットなのでしょう

情報革命が
妄想と執着から人々を解放するか、さらなるエゴイズムに陥るのか
他者を理解し心の繋がりを生むのか、自我を越えられない絶望を味わうのか

自分と、大事な人のいる場所を守ることが
地球環境を守り、平和を維持することになるのか
弱き者達から奪い、自分達だけの城を築くことになるのか

地球規模の共同体意識を実現するために、暖かい微笑みがどうしても必要な時代がきているんじゃないですかね

ラベル:

2007-01-08

大事なもの

知性というような意味じゃなくて、敵性国家の秘密情報という意味でのインテリジェンスのことなんですけど
日本は、核武装もしてないし、なるべく軍事大国にならないで平和国家としてこれからもやってかなければならないし、経済大国としての地位を維持しなければならないし、安全で繁栄した国家として生き残らなければならないし、なのに、周辺国が非友好的である時があるし、するので、高度なインテリジェンスが必要です
というのが、僕の立場

自国の外交や防衛の政策決定に必要な情報は、自分で集めるしかありません
情報が無くていい、なんて言う人は、外国から金を貰ったスパイだろ

とっつきやすい本です

孫子によれば用間篇に、五種類の間者が分類してあります

因間 敵地の民を自国の間者に使用する
内間 敵国の官吏を自国の間者に使用する
反間 敵国の間者を自国の間者に使用する
死間 敵国に虚偽の情報を持ち込み、敵国を罠にはめる手引きをし、最終的に敵国に殺される
生間 敵国に潜入して諜報活動を行い、それを自国に報告する

今風には、ヒューミントってやつだね

情報活動は
  • オシント(オープンソース・インテリジェンス)公開情報
  • シギント(シグナルズ・インテリジェンス)通信傍受、盗聴
  • イミント(イマジェリィ・インテリジェンス)画像情報、偵察衛星画像の分析など
  • マシント(メジャーメント&シグナチュアーズ・インテリジェンス)測定情報、大気のガス、放射能の分析など
  • ヒューミント(ヒューマン・インテリジェンス)人的情報に分類される
ヒューミントは
#リクルート つまり因間、内間、反間
#亡命者の受け入れ
#浸透 死間、生間も含まれるだろうけれど、潜入調査など、きわどい危険な情報活動
#脱走者
#捕虜
#外国情報機関との情報交換、に分類される



積極的なオペレーション、つまり、情報操作、謀略もインテリジェンスに含まれていると考えるらしいけど、まあ、政策決定の材料としてのインテリジェンス位があたりさわりのない部分ではあって、日本がどこまでするかですね

言っときますが、謀略など、日本の周辺国は、日常、当たり前のように仕掛けてきてますよ、大新聞使ったりしてね
国際常識に従わざるを得ない、というのが流れでしょうね


007のおかげで、スパイもある程度かっこいいイメージを与えられているけど、実際は泥臭くダーティーだろうとは思いますよ
ただ、情報戦は武器を使った戦争よりもずっとましな事だけは確かです

国家が、国民の安全と繁栄に責任を持つ、という限りにおいて、インテリジェンスは必要不可欠です


僕は、30年もしてアメリカの重しが甘く見られてきたら、偶発的にせよ意図的にせよ、ハイテク兵器によるゲリラ戦、テロ活動、に日本も巻き込まれていくと考えてますから、インテリジェンスは、極めて重要と思ってます
そのころは、日本もあっさり核武装してるかもな


黒漆塗葵紋蔓葵蒔絵刀掛 江戸時代 長保寺蔵



それで、僕が関心をもってるのが、戦って死ぬ、敵を殺す、謀略を駆使する、など、戦闘にまつわる数々の悪徳が、まあ、精神衛生上よくないんですが、Quantum Sense的にはどんなもんになるのかなってことですね

国旗掲揚、国歌斉唱がどーたらこーたら、靖国がどーたらこーたら、・・・
僕は、武家の菩提寺にいて思うけど、死ぬか生きるかって、そんな、イメージワークというか観念的なもんじゃないですよ

(国旗に敬礼したり、靖国に参拝したりしたくらいのことじゃ、軍国主義者にゃなれないよ、馬鹿じゃねーの
そういう短絡思考のほうが危険だわ)

死ぬか生きるかってことで言うと、自分と、自分の大事な人達が暮らしている場所を守るってのは、誰にとっても当然で、命懸けの問題です
「大事なもの」を守るために、危険を顧みない、ってのが、つまり、死ぬ覚悟でもあるってことだと思いますね

「大事なもの」って素朴な感覚を、「特定の権力者の意図」にすりかえる装置として、国旗とか国歌を利用する奴はいるかもしれないんだけど
そこが、武士は違うんだよ
「大事なもの」をハッキリと自覚してる、それが、武士です

精神的に大人になれってことだろうね
洗脳されてる武将、なんて情けない話は聞いたことないですよ


「大事なもの」をハッキリ自覚して、命を懸ける、それが、普通の国になった日本人の生き方かなー
神様もわかってくれると思うよ

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2007-01-03

赤ん坊の笑顔


皆様、新年あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします

今年の、お寺のホームページのトップは、多宝塔の金剛界大日如来の画像です
この写真は大阪大仏堂さんがカレンダー用に撮影してくださったものを使用しています

初公開です

平成10年に、中西盛二仏師により修理されました
そのとき、台座の中に、修理寄付者の名前を書き記したものを納入しました

こういう仏像の修理は、すくなくとも300年に一回は必要になります
金箔などを漆で張り付けていますが、漆の接着力が300年位で無くなってきて、剥がれてくるからです

この仏像は、平安時代の一木造りで、目は彫眼、中刳りなしで素朴な造りです
おそらく、お寺で一番古い仏像で、1000年ほど前のものでしょう

黒ずんだ金属製の冠と髪飾りを被っていますが、これは江戸時代位のもので、付近のお寺の仏像に冠を寄進してまわった人がいるらしく、近辺の寺に多数の類例があるそうです
たぶん、冠と髪飾りは当初はなかったものと思われます
まあ、お気持ちを無にするのもなんですし、かっこいいので、そのまま被ってます

だれが開眼したかは、わかりません
不明です

拝んでみると、どうも、慈覚大師の性根が入っているようですが、感じられますか?




去年のベストセラーの本は「国家の品格」だったそうです
いろいろと、国家ということを考えさせられた年でした
安部総理も「美しい国」という本を出しましたが、「品格」といい「美しい」といい、あるいは「誇り」も、情緒的で感覚的な言葉です

これからは、外から強制された、型にはまったコスモロジーではなく、自分の中にある内部感覚を大切にする時代なんでしょうね

内部感覚という話をすると、すぐ、自分勝手で傍若無人で独り善がりで無秩序な混乱になると心配する人がいるんですが、ホントにそうでしょうか

どんな、無茶苦茶な人間も、赤ん坊の笑顔を持っていたんですよ


その、内側から咲きこぼれる笑顔は、やっぱり信じられると思いますよ

僕はいつも、妄想と執着って言ってますが、その笑顔を自分で汚してるんじゃないですか

右上の「光の瞑想」で微笑むのが大事だって言ってるんですけど、この無邪気な笑顔なんですよ
どうも、瞑想するとき「微笑む」のが大事って、あんまり誰も言わないんですよ
理解に苦しむね(日本の伝統宗教にもあるぞ)

人間に、忘れられているかもしれないけど、無垢な部分があるってことで、まあ、内部感覚も捨てたもんじゃないってことにしときませんか

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