民主党の経済政策が進捗すれば、消費税を増税してそれを政府によって分配して経済成長をする、ということになるのでしょう
国債はこれ以上発行しなくてすむし、適切に分配が行われれれば、経済効果も期待できそうです
ただし、政府の分配が適切であればですが
自民党も消費税10%をかかげるらしいですが、国債発行を少なくするには、これしかないということでしょう
自民党式の財政出動をしたところで、政府の役割が大きいことは、民主党と違いはありませんね
経済政策に限って考えれば、民主党と自民党どちらになっても、どのみち、政府支出を拡大するしかないのです
官僚攻撃が最近のブームですが、道筋は、官僚の活躍しかない、ということですね
政府が賢くなかったら、政府支出は、いままでどうりのバラマキで終わりです
政府が賢くなる、具体的な方策を示し、強力なリーダーシップでそれを実施できるなら、バラマキは回避されるかもしれません
まあ、それは、いままでの歴史で、悲観的な結果になることがわかっているのですが
北欧式の高負担高福祉は、うまくいっている国が実際あるわけです
僕は、身近に福祉を勉強してる者がいるので知っているのですが、たとえば、デンマークでは、食事の時、国旗をテーブルに立てて食べるそうです
つまり、自分の国が好きで、国旗を見ながら食べると飯がうまい
そこまで、自分の国を信頼していないと、北欧式の高負担は受け入れられない
これは、小国だからできることだ、というのが結論らしいです
日本の官僚や公務員は、世界的にみれば、きわめて有能かつ真摯で、優秀です
それでも、はっきり言って、自分に与えられた仕事がうまくいかなくても給料が減るわけではなく、責任感と問題意識は、民間で生活がかかっている者にくらべれば、希薄です
これは、どうしようもないことです
政府支出を増やすということは、官僚組織が介在することは避けられないわけで、それをどのように表現しても、公務員を信頼して、仕事してもらうことが必要であることに代わりはありません
政治家を信頼し、政府を信頼し、公務員を信頼し、というと当たり前のことなのですが、経済政策において、政府支出の役割が大きければ大きいほど、信頼の重要度も大きくなります
デフレから脱却するには、民間活力だけでは、やはり無理があるのですから、政府と公務員を信頼して、支出を適正に使ってもらうことになります
まあ、でも、今の日本では、信頼が大きく損なわれていますね
ここのところが取り戻されなければ、どんなに立派な理屈も、実現は不可能です
ところで、三橋貴明さんの新刊が手元に届きました
日本のグランドデザイン -世界一の潜在経済力を富に変える4つのステップ
極めて興味深い本なので、ご紹介します
この人は、年間50兆円を5年間、財政出動して財政健全化を実現するとしています
本だけ読むと、理屈では、出来そうです
面白いです
問題解決の方法は、賢い人が、いずれ見つけてしまうものです
ただ、申し上げたように、これだけのお金を政府が使うとなれば、そこに、絶大な信頼がなければなりません
信頼は、目に見えない、手で触れない、重さを量れないものなのですが、どうやら、これから益々重要になってくるようですね