読売新聞 和歌山版 2012年9月13日
長保寺の大門の近くにある長保寺池のほとりには、江戸時代の長保寺住職の建てた石碑があります
本堂で勤行の後、この石碑の下で「放生会(ほうじょうえ)」を行い、ドジョウを放流しました
石碑の裏には「天保十一年(1840)」の文字が刻んであります
天保飢饉は天保三年から天保十年の間、続いた大飢饉で、長保寺周辺では、10人に一人が餓死した記録が残されています
しかし、長保寺のある谷筋だけは、この池のおかげで、一人の餓死者もでませんでした
今でも毎年、地元の字で、池を掘った長保寺住職への感謝の法要が営まれています
飲める水があることに感謝
食べることのできる食材のあることに感謝
食材達の命に感謝、ですね