世襲批判は、差別ですよ

色づいた紫蘭の葉

こう書くと異論もあろうかと思いますが

二世議員批判って、差別じゃないですか

本人の、能力、意欲、周囲の評価、を全く無視して、生まれだけを問題にして差をつける
これを差別という、と習ったのですけど
親の跡をついで仕事をしている人は多いと思うが、例外なき世襲批判など、心外だと思いますよ

選挙にたいする思惑がお在りの方もあるとは思いますが、とんでもない方向に脱線してるんじゃないですか

酷さ比べをするなら、世襲でも世襲以外でも、酷い奴は酷い
酷いのを選ぶのも、どうかしてる
それを「世襲だから悪い」と、いき過ぎた一般化をして、政治的に利用する勢力があるので、それを差別だと申し上げています

選挙が近づけば、もっと色々話題が提供されるのだろうけれど、政策論と国家観の、まともな論戦を期待しておきます
 

僕の親父は普通の商売人で、僕自身、寺で生まれ育ったわけではありません
それで、坊さんになる時、周囲のほとんどが世襲坊主なので苦労した
まず、話が合わない
むこうは最初から自分の寺があるが、こっちは風来坊
寺にいれば生活常識でも、こっちは一から教えてもらわねばならない
寺で生まれれば、知り合い、親戚、友人に寺関係が多いが、こっちは無縁
などなど

だけど、ぶっちゃけ言うけど、親父のやっていることを子供の時から見ているんだから、「本人に能力があれば」という重大な条件がつくけれど、寺で生まれ育った者のほうがセンスがある
これは、僕は高野山にいた時に行者の監督をしてたから、実感として、そう断言できる
まあ、ただ、やる気がなければ、どのような世界でもそうだと思いますが、ダメです

世界的に消えずに残るブランドなども、個人の名前が残っているものが多いようにも思いますね

なんにでも、負の一面はあるけれど、差別はよくないよ