今回のイタリア旅行の最大の目的は、パンテオンをこの目で見ることでした
ローマ国内全ての神を等しく奉るため、内部を円形にし壁のくぼみに神々を奉り、中心の空洞部分に人間が立つ構造の神殿でした
古代ローマ人の、人間中心に全ての神を敬う世界観が表現されています
これは、日本人の八百万の神々を敬う世界観にも通じる、と言えるのではないですか
ローマ帝国を創った古代ローマ人は、日本人と同じ多神世界を生きていたのです
「全ての神々を等しく敬い、自分を信じる」
これがローマ帝国の精神の基本です
現代の日本人は、この精神の一番近くにいると言えますね
そして、この寛容の精神が、これからの世界にどうしても必要だと思われませんか?
7世紀頃に一神教のキリスト教会に改装されてしまいました
拡大すると、現在の内部の使用状況の説明が読めます
巨大な、美しいドームを、2世紀に建造しているのです
正面はキリスト教の祭壇にされてしまっていますが、キリスト教の世界観からは、この円形ドームは生まれないのです
ドームの中央の床には小さな穴が開けられて、雨水が溜まらない工夫がされています
ドームの天井中央は円形に空けられていて、空が見えます
古代の明かり取りの工夫でしょう
僕など、密教の月輪観を連想してしまいますね
この神殿が、古代ローマ世界にとって極めて重要だったのが、堂々とした姿から感じられますね
パンテオンの中心
http://www.chohoji.or.jp/archives/200711.htm#a
イデア
http://www.chohoji.or.jp/houwa/tetugaku.htm#a