一筋縄では行かない世界

「食料自給率が40%を切って危機的状況になりつつある」とは、最近よく聞く議論なのだが
差し迫って心配する必要が無いのがわかった
食料自給率向上を政府の政策目標にしてるのは日本だけなのです
なぜか?
意味の無い指標だから、世界では採用されなくなったのです
この本は、「経済効率を最優先で考えれば、より強い農業は可能」という立場です
それで、食料自給率を持ち出したのは、つまり、農水省の天下り先確保と、農家の補助金だよりで経営努力を怠った甘えた体質を保護するため、輸入障壁を高く保つためのレトリック、と整理してしまっている

イギリス、オランダ、ニュージーランドは「経済効率を最優先で考えれば、より強い農業は可能」という路線で、成功したそうです

僕は、日本はエネルギー自給率と、食料の自給率を向上させれば、より安全で強くなると考えていましたが、これからは、食料自給率は外すことにします
家畜飼料と肥料原料は大きく輸入に依存しているのだけれど、まあ、貿易の確保は、全ての分野において言えることで、食料に限ったことではないし、これからの世界で貿易を破壊してメリットのある国などないから、最優先で心配することではないです

心配の種が一つ減りましたので、皆様にもご紹介しようと思った、ということですね