掛け軸を巻く軸木の端につける金具です
古来、趣向をこらした材料で作られてきました
これは、一つしかないので、取れてしまった物を、とりあえず保管していたもののようです
葵紋をつけた軸端は、多くはないです
藩主の最も身近で使われた調度品で使用されたと考えられます
余談ですが
こうして古びていますが、これを「古色、こしょく」と言って、本物だけが持つ時代を経た証(あかし)です
ピカピカに磨いてしまったら、歴史性が失われ、ほとんど値打ちが無くなってしまうかもしれません
偽作は、こうした古色も模倣しますが、真似しきれるものではありません
本物を間近で見たことがある人なら、すぐ見分けがつきます