御霊殿(おたまや)の調度 13
徳川頼倫(よりみち)の葬儀の際(大正14年 1925)に奉献されたと考えられる、布製造花です
残念ながら、本体には何も書いてありません
記録もなく、いつの時代に奉献されたか推量するしかありませんが、すでにガラスがあって、紀州徳川家が勢力を保っていた時代というと、まだ農地改革も無く財政も豊かであった、徳川侯爵家の時代のものと考えられます
立派な漆塗りのガラスケースに収められ、今でもよく色が残っています
極めて丁重に扱われていることから、皇室から贈られたものかもしれません
紀州徳川侯爵家霊前奉献布花 一対 右側
大正末期~昭和初期
紀州徳川侯爵家霊前奉献布花 一対 左側
大正末期~昭和初期
江戸時代は、紀州(約30万石)と伊勢(約20万石)をあわせた領地の藩主が紀伊徳川家でした
明治になり、廃藩置県で和歌山県と三重県になりましたので、それより後は紀州徳川家となります
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