2010/02/28

ベジタリアン考

カトマンズアンナプルナホテルのレストラン

アンナプルナホテルはネパールで最高級のホテルです
ここでは、特に念を押して頼まないとネパール料理が出てきません

思うに、高級というのは、どこでも似ています
ホテルなど特にそうです
これが、どこか他の国のホテルのレストランだといってもわからないです

貧乏というのは、失礼な言い方かもしれませんが、ユニークで、個性的です
国で言えば、エキゾチックですらあります

都会はどこの国でも、東京や、大阪のような感じで、感激も新奇さもありませんが、田舎は、その土地で全て違います
現代社会は、むしろ無個性な文明なのでしょうね


さて、インドに行くと、先ず飛行機の中で、ベジかノンベジか聞かれます
これは、ベジがベジタリアンで、つまり、精進料理、肉を使いません
ノンベジが肉を使う、我々から見れば、普通の料理
インドでは、ベジが普通ですから、インド方面行きの機内食から違ってきます

ベジは、ヒンドゥー教の教えからくる、宗教的な意味の食事というのが、そもそもの理由です
まあ、仏教も、本来は精進料理を食べるべきで、どこの本山でも、修行中は精進料理です
これは、生き物を殺さない、不殺生からきています

で、インドの本当のカレーは、ベジカレーです
豆ですね、それと全粒粉、あとミルク、バター、ヨーグルトと、人によっては卵を食べます

インドではどこでもベジが普通ですから、肉を食べないと言っても、特に不便はありません
日本なら、かなり神経を使っても、だしに鰹をつかいますから、難しいですね

インドのホテルでは、外国人には、鳥や羊、最近では魚も出ますが、インド人はベジが普通です

ですから、インド人は宗教的に厳格で真面目だ、と言ってもいいんですが、そこはやはり、その国特有の事情もあります

たとえば、インドで普通の家庭で鶏肉を食べるとなると、市場で生きた鳥を買ってきて、自分で殺して羽をむしって調理しなければなりません
冷蔵庫が普及していないし、それよりも、電気が十分にいきわったておらず、停電もしばしばある状況ですから、肉の貯蔵ができないのです
羊を食べるなら、おおごとになりますね
牛は神様の乗り物ですから殺さないし、豚はイスラムで禁じられているので食べません
魚は、内陸部は川が少ないし、海から遠いので手に入りません
ですから、日常で肉を食べるのは、かなりハードルが高いのです

インドでは停電は、場所によっては暗くなってくれば毎日あります
送電線を切って、電気を盗む奴がいるからです
大きなホテルには自家発電がありますから、停電でも冷蔵庫が止まりませんから、肉を出すことができるのです

大陸では、水にミネラルがが多く含まれていて、カルシウムは不足しません
タンパク質は、主に豆から摂ります
それで、間に合うということですね

今回のインド人のガイドさんは、市場で鳥が売られていると「かわいそう」と言ってましたが、まあ、仏教徒である日本人も、グルメなどと言わずに、豆をもっと食べれば、それはそれで間に合うんですけどね
ですが、肉を手に入れるのが容易なので、特になにも考えずに肉を食べているということです

今の日本では、かなりの強い信念を持って努力しないと、肉を食べずにいることはできません
インドでは、たまたま社会的に容易だから、菜食が根付いていますが、これから電気が十分にいきわたれば変わるのかもしれませんね



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2010/02/27

ボーダナート カトマンズ

ボーダナートは、カトマンズ市内にありネパール最大の寺院です

周辺は、大変な雑踏で、参拝客や観光客でごったがえしています
塔のすぐ周囲を円形に取り囲むようにお寺や土産物、ホテル、レストランが立ち並び、落ち着いて参拝できる状態ではありあせん


写真は青空ですが、前日に珍しく雨が降ったそうで、埃がなくきれいな空は、もはやカトマンズでは珍しいそうです
市内は排気ガスと埃で、多くの人がマスクをしています
王政が共和制に最近変わり、ガイドさんいわく、国の責任者がいなくなったので交通法規を守る人もいなくなったそうです
たしかに、道はどこも渋滞していて、信号はあってもだれも見ておらず、騒然として、ゴミだらけです

町全体に、落ち着きがなく、情緒もありません

かなり、がっかりしましたね


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2010/02/26

釈尊の遺灰 バイシャリ


パトナ博物館に特別室があり、厳重に管理されて、釈尊の遺灰が納められたソープストーン製の容器が展示されています
バイシャリのストゥーパを発掘していて、最近発見されたものです

パトナ博物館

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容器の中には、釈尊を火葬にした時の灰が納められていますが、中身は見ることはできません

展示の様子はこちらでご覧いただけます


おそらく、日本で写真はこれだけではないでしょうか
特別に許可され撮影できました

現在インドでは博物館での写真撮影は原則禁止されていて、デリーの国立博物館以外は撮影できません

バイシャリストゥーパは、第二結集の行われた場所に建てられたストゥーパで、この結集で上座部と大衆部が決定的に分かれることになりました
いわば大乗仏教発祥の地ですね

バイシャリストゥーパ

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写真からでも、痺れるような霊気が発せられていますが、感じられますか?


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2010/02/24

仏跡は観光地化してます

写真はナーランダー大学跡に遠足にきている女学生
 

インドは「像の歩みにようにゆっくり変化する国」といわれてきましたが、今回約10年ぶりに訪れて、その変化にびっくりしました

ホテルで、水がちゃんと出る、お風呂でお湯がいくらでも使える、切れた電球が無い、どこでもミネラルウォーターが一本サービスでつく、タオルや石けん、トイレットペーパーもちゃんとあり、水もきちんと流れる

時速100キロで走れる道が縦横に整備されてきている
車はタタしかなく、特に自家用車は一種類しか無かったにが、今はタタでも何種類も自家用車があり、日本車もスズキやトヨタが何種類もあり、どんな田舎にいっても渋滞がある

仏跡地はどこも観光客がいっぱいで、混雑していて、ゆっくり参拝できないほど
どこの仏跡でも学校から遠足にきている生徒の団体に出会う

道を走っていると、どこに行っても、制服で通学する女学生が目につく
政府が教育に力を入れていて、今は学校が足らず時間をずらして教室を使うところもあるらしい


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2010/02/23

インド巡拝地図

インド仏跡巡拝地図に

スジャータストゥーパ
迎仏塔
竹林精舎
七葉窟
バイシャリ
ケサリヤストゥーパ
マウルヤホール

を追加しました
これだけ網羅的な地図は他に無いものです




より大きな地図で インド仏教聖地 を表示



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2010/02/19

パトナ

パトナのホテルの窓からの風景です
遠くに小さく写っているのは、巡拝中乗ってきたトヨタのイノーバです
イノーバは日本では売られていません
今インドでは時速100キロで飛ばせる道もかなり整備され、巡拝も快適になりました
運転手は自動車の中で寝ます

初日のカトマンズとルンビニーはネットが繋がらずblogが書けませんでした
昨日は霊鷲山に参拝しましたが、携帯で写真を撮り忘れました
今日は時間があったのでホテルでガイドのシャルマさんに、うちの寺のホームページを見てもらいました

凄い時代になったものです

仏教の意義も変化するでしょう

2010/02/18

悟りの地、ブッダガヤ

お釈迦様が悟りを開いた所です
写真の塔は4世紀頃のものです
13世紀頃、イスラムの破壊を免れるため地中に埋められましたが、また発掘されました
非常に綺麗に整備されて沢山の観光客が訪れています

気持ちのいい微風がそよいで、聖地の中の聖地です


この文章はインドから携帯で送っています
ちょっと長文は辛いので、日本に帰ったら他の写真もアップするつもりです

ベナレス

ガンジス川のほとりの聖地です
インドの人は死んだら火葬にして、その灰をベナレスで流します

2010/02/16

初転法輪の地、サールナート

お釈迦様が悟りを開いてから、初めて説法した場所がサールナートです

世界的な観光地でもあるベナレスにあるので、世界中から多数の観光客が訪れています
きれいなホテルも次々と建設されています

今日もスリランカの団体やタイからのお参りなどで賑わっていました

2010/02/15

涅槃の日、クシナガラ

2月15日はお釈迦様の涅槃の日です

僕と長男と二人でインドの涅槃の地、クシナガラを参拝いたしました
他に日本人はいなかったので、日本代表でお参りさせていただきました

インドでは観光地になっていて沢山の人で賑わっています
周辺にホテルが何軒もでき、日本、スリランカ、タイ、韓国チベットなどのお寺もあります

2010/02/12

インド仏跡巡礼出発

関空の北ゲート内です
0時30分の便で、いったんバンコクに飛んで、それからネパールに入ります

2010/02/07

仏跡巡礼の本

インド仏跡巡礼 前田行貴

イラストで読む仏跡巡礼 菅原篤


案外、仏跡についての本は少ないです
比較的気軽にインドに出かけることができるようになったのですから、もうちょっと仏跡に関心を持ってもらいたいですね
 
 
今、インドの仏跡地では、タイからの参拝が多いようです
10年位前は、地続きですから、バスで巡礼客が来ていましたが、現在はブッダガヤまでバンコクから直行便があるので、飛行機で参拝に来る方も増えていると思います
タイはインドとのビジネスを拡大していて、益々増えると思われます
 
それが、タイからの団体は仏跡地でタイ式の参拝をするのですが、時間が1時間以上はざらで、他の参拝客がいてもお構いなしなので、順番待ちをする団体が出発時間に間に合わなくなったりしてトラブルも多いのです
まあ、人数が多くなって、わがもの顔になったと
 
 
お釈迦様の生誕地や成道の地、涅槃の地など、他にないわけで、これから巡拝が盛んになれば、こうした問題も出てきますね
  
日本も仏教国ですから、タイに勝手気ままに振舞われて、大きい顔をされては寂しいですね
 
日本では専門家の先生でもインドに行ったことのない方が多く、関心が偏っているのがわかります
お寺の住職さんでも、インドに関心の無い方が多いですよ
専門家なら、鷲峯山やルンビニー、ブッダガヤ、クシナガラに行っていなかったら始まらないと思いますけどね
ニューヨークやロサンジェルスに行ったことのないアメリカ専門家などいないわけで、どこか勘違いしてるんじゃないですかね
  
  
インドの仏跡に立つと感じますが、仏教は世界宗教です
日本は、極東の島で仏教を守っているのです
お山の大将になったつもりだとしても、それは、井の中の蛙ですよ
  
仏教には世界宗教になる普遍性と、地域に適合する融通無碍な適応力があるのです
一神教やカルトではなく、ダルマと実践に基づいた普遍的思想があるのです
 
檀家や信者のご機嫌伺いばかりしてると、忘れてしまうんじゃないですか

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2010/02/05

焚火

山が1万坪ありますから、毎年大量の枯木があります

参道に落ちてくるものや倒木などは焼却するものもあります

チェーンソウで切って燃やします
火の用心のために消防ホースも用意します

2010/02/04

節分終わりました

節分は毎年、那智山青岸渡寺に手伝いに行かしてもらっているので記事にしようと思っていましたが、当日は忙しくて記事を書けませんでした

一日で、今年は1100人の開運招福を祈願しました
朝5時に勤行、7時から祈祷を初めて、一座約1時間で、平均130人づつで9座ですね

名前と祈願文を読み上げ、般若心経を唱え、堂内で豆まきをします

20年前は、いつも大雪で、硯の水が凍ったのですが、最近はもうそんなことはありませんね

前日から宿坊に泊まり込むのですが、地元の勝浦温泉ではホテルや旅館の廃業があいついでいて、いつもの定宿の宿坊も去年の暮れに廃業しました

昔からの伝統行事にも、気候変動や景気などが陰を落としているのです



2010/02/01

薬の山

ウェットティッシュやら風邪薬、下痢止、整腸剤、ビタミンなど

これ、インドに行く準備です
12日に出発です

むこうではトイレでお尻は左手で水で洗うのです
旅行者が直ぐに慣れるような習慣ではないな
でもって、ティッシュは多めに必要です
仏跡参拝はインドの田舎に行きますから、高級ホテルのようなトイレばかりではありません

下痢は、水に十分注意すれば、ほぼ大丈夫でしょう
サラダは水で洗いますから、食べないほうがいい
火の通ったものだけ食べるようにしても、まあ、下痢する時はします
インド人でも、都会の人が田舎に行くと下痢します

風邪薬は、この季節、日中40度、夜1度位で寒暖の差が激しく、一日の間に季節の変わり目があるようなものなので必需品です

厳しい自然環境ですよ
これでは日本人のほうが長生きするわけです