ムササビは人間が近くにいてもストレスを感じませんから、いままで何回もこうしたことがありましたが、年末は冬眠している時期なのでたいへん珍しいです
梁の上を走りまわっています
すばやく動くので、なかなかちゃんと写真が撮れません
天井の隅の穴から山に帰りました
住職の法話と、日常の話題
これは、たとえばインドには平成4年から6回行っていますが、今回初めて走っているインド人を見ました
中国は鄧小平以来、経済の開放が進んで、いまやバブル真っ盛りになりましたが、いよいよ、それにインドも参戦します
ブラジルは中国以上のバブルで、ワールドカップもオリンピックもこれからですから、どう考えても、世界経済の変化は加速するとしか考えられません
リーマンショックの対処療法でアメリカのFRBとユーロのECBがしたことは、お金の増刷です
その、ジャブジャブになったお金が新興国に注ぎ込まれて、まあ、乾天の慈雨であるのだろうと思いますが、遅れていたインフラ整備を促進し、GDPが成長して経済活動が活性化し、そこから派生して国力の増強にも繋がっています
アメリカとヨーロッパの低金利は、まだまだ続きますから、当分、世界経済はお金のダブつく状況が続き、変化のスピードが衰えることはありませんね
ギリシャから始まり、アイルランド、そしてスペインと、ユーロの信用危機はどんどん連鎖しています
財政破綻した国はユーロを離脱すれば、自国で通貨を印刷できて、つまり、お金の水増しを好きなように行えますから大きなメリットがあるのですが、ユーロの巨大経済圏に止まる方がメリットが大きいのでしょう
ドイツは、でたらめな経済運営をする国の面倒をみる格好になりますが、とどのつまり、ユーロ安が自国の貿易にメリットをもたらすのです
仲が悪いまま、呉越同舟であっても、ユーロをぶっ壊すことから今以上のメリットは生まれないでしょう
今、中国はバブル経済に湧いていますが、一人当たりの所得は、日本の10分の1くらいです
それを、沿岸部の住人と共産党幹部で独占して、人口にすれば7500万人くらいが富裕層となっています
取り残された人達は、政治的にも個人的にも、自由が無く、低所得のままです
当然、この格差から大きな軋轢、矛盾、不安定が生まれることになります
中国のGDPの45%は輸出で稼いでいます
日本の場合は17%です
単純に、自国の通貨高の影響は、中国は日本の3倍あることになります
元高圧力は益々高まり、もはや中国に味方する国はありません
アメリカもヨーロッパも内需拡大を目指していて、中国製品を気前よく買う時代は終わりました
となると、中国も内需拡大をしなければならいのですが、どうでしょうか、ほとんど不動産バブルの投機マネーで、9割を占める大衆はまだまだ低所得の状況で物を買う力に乏しく、道は極めて困難と言わざるを得ません
中国でガソリン価格は70円くらいで、ロシアから輸入して比較的安定しているようですが、それでも14億人分はないのです
特に電気は、インフラ整備に時間がかかり、慢性的に不足しています
原発を建設したとして、日本で今、50基ほど原発がありますから、同程度の比率で整備するなら中国には500基の原発が必要ということになります
内陸部の乾燥が進み、沿岸部でさえも、日本に比べると乾燥しているのがわかります
砂漠化と水不足が、どんどん進むでしょう
たとえば、国が分裂しても、共産党が解体しても、これらの現実が変わって、新たな冨が生み出されるわけではないのです
分裂してメリットがあるなら分裂もありえますが、どうでしょう
中国国内の暴動は、一説では年間2万件とも言われますが、巨大な不満を抑え込んで、曲がりなりにも国を統一し続けるには共産党の強権が必要なのではないでしょうか
中国は、今のところ、軍事力を信奉して、強面の国際政治をしていますが、本当のところ、他国から嫌われている場合じゃないと思いますよ
ちゃぶ台返しをして、やっと辿り着いた繁栄をチャラにするゆとりはありません
領土問題をあちこちで起こしていますが、こちらが毅然としていればすむことです
まあ、世界の他の国々と比較すれば、日本はまだよくやっているほうなのです
それでも、相対的な国力は、新興国に追い上げられています
それを、事なかれ主義の守りで維持できるのか?
財政規律などと言って、小さくまとまっていて乗り切れるのか?
憲法9条、武器輸出三原則、非核三原則などにしがみついていて安全が守れるのか?
明治維新以来の、西洋崇拝とセットになった減点主義を捨て、創意工夫を自前でする得点主義に乗り換える必要があるのではないか?
日本人の「こだわり」「誇り」は、他国とどう違うのか?
などなど
ま、考え方を変えればなんとかなることばかりですから、僕は、楽観的です
考え方、つまり、心の問題です
「衣食足りて礼節を知る」と言いますが、日本人はより高度な問題を、どうしても解決しなければならないところに来ているということでしょう
五色の意味
赤、青、黄は光の三原色でこれに白と黒を足せば作れない色はありません。同じように心も世界の全てを作り出しています。心の動きを色に配当したのが仏教の五色です
青--空--前五識--妙観察智,阿弥陀如来
黒--風--意識----成所作智,不空成就如来
赤--火--阿頼耶識--大円鏡智,阿しゅく如来
白--水--如来蔵--法界体性智,大日如来
黄--地--末那識--平等性智,宝生如来
前五識---眼,耳,鼻,舌,身,の五つの感覚器官
意識---起きている時の普通の意識
末那識---自意識,自分という感覚を作る
阿頼耶識---潜在意識,記憶を蓄える
如来蔵---仏心
仏教は「唯識観」と言って、自分が生きている世界は心によって把握されているということを根本の基礎にして組み立てられています。
暑い寒い、嬉しい悲しい、全て心が感じているということです。このこと自体べつだん不思議でもなんでもないことですが、一番大事なことです。
この心は原因と結果が連綿と続いて働いています。
これが「縁起の法」で、
因-->縁-->果-->報-->因
つまり、原因-->条件-->結果-->喜怒哀楽-->それがまた原因になる
切れ目無く無限に続いていて、自分と他人の心も網の目の様に繋がっています。
これを「空観」と呼んでいます。
「唯識観」と「空観」が仏教の根本的な考え方です。
悪魔になるのも仏になるのも心次第、地獄を作るのも極楽をつくのも心次第ということです。不平不満や過去の栄光に執着していたら、いつまでもたっても、より良い人間関係は作れないということでもあります。
人間のもつ心が、仏の心に変わる、変わることが出来るというのが仏教です。
見ず知らずの他人であっても、喜んでいるのを見て自分も嬉しい、悲しんでいるのを見て自分も悲しい、という感情が仏心に通じているのです。
深い意味のある五色を仏事の中で様々に使っているのです。